洗濯物を乾かすなら「サーキュレーター」と「扇風機」どちらがお得? 毎日8時間つけた場合1ヶ月にかかる費用を比較!
ここでは、両者の電気代にどれほどの差があるのかを比べ、部屋干しで効率的に衣類を乾燥させるには、どちらの製品を選ぶ方が適しているのかを解説します。
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目次
サーキュレーターと扇風機では洗濯物を乾かすのにかかる電気代はどのくらい違う?
洗濯物を乾燥させる目的でサーキュレーターまたは扇風機を毎日8時間、1ヶ月間(30日)連続で使用したと仮定し、1ヶ月の電気料金がいくらになるか試算してみましょう。
電気代は、「消費電力(キロワット)×電気料金単価(円/キロワットアワー)×時間」で計算します。電気料金単価は、契約している小売電気事業者によって異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価である31円/キロワットアワーとします。
サーキュレーターを使ったときの電気代
消費電力が25ワットの、某メーカーのサーキュレーターを使用することを想定して電気代を計算しましょう。
まず、1日にかかる電気代は、0.025キロワット×31円/キロワットアワー×8時間=6.2円となります。1ヶ月間(30日)使うとなると、6.2円×30日=186円となります。
1ヶ月間毎日8時間使った場合、電気代は186円かかるようです。
扇風機を使ったときの電気代
某メーカーの消費電力が16ワットの扇風機を使用した場合、1日にかかる電気代は、0.016キロワット×31円/キロワットアワー×8時間=約4.0円です。1ヶ月間にすると、約4.0円×30日=約120円かかることが分かります。
サーキュレーターと比べると、扇風機の方が約66円安くなる計算です。
ただし、いずれも性能やメーカーによって消費電力は異なるため、この金額はあくまで目安となります。
サーキュレーターと扇風機の違い
サーキュレーターと扇風機は全く異なる役割を持つ家電製品です。扇風機のおもな目的は、人が直接風を浴びて涼しさを感じることです。そのため、広範囲に心地よい、やさしい風を送るように設計されており、お風呂上がりの火照った体を冷ましたいときなどに適しているといえます。
それに対し、サーキュレーターが得意なことは、空間全体の空気の循環です。パワフルで直線的な風を遠くまで送り届け、部屋の温度ムラを解消したり、部屋干しの衣類を素早く乾かしたりする際に真価を発揮します。ファンは小さめですが、風の勢いが強いことが特徴です。
このように、直接人に当てることを想定した扇風機と、空気の流れを作ることに特化したサーキュレーターでは、開発のコンセプトそのものが違います。それぞれの特性を理解し、状況に応じて使い分ける方が賢い選択といえるでしょう。
洗濯物を乾かすならサーキュレーターと扇風機どちらがよい?
部屋干しの洗濯物をスピーディーに、かつ不快なニオイなく仕上げたい場合、サーキュレーターの活用がおすすめです。扇風機にも送風機能はありますが、衣類乾燥というタスクにおいては、サーキュレーターに軍配が上がります。
その理由は、パワフルで直線的な送風性能にあります。サーキュレーターは洗濯物の一点に狙いを定めて強力な風を送り込むことができます。さらに、多くのモデルは真上を向けるなど首振り機能の可動範囲が広く、物干し竿の高い位置に掛けた衣類にもしっかり風を届けられることが強みです。
対照的に、人に心地よい風を広範囲に送る設計の扇風機では、一点に風を集中させる力が弱く、乾燥にムラが生じやすくなります。また、部屋全体の空気がよどむのを防ぐサーキュレーターは、湿気を素早く飛ばすことで、生乾きの嫌なニオイが発生するのを根本からおさえることにもつながります。
サーキュレーターと扇風機を同じ時間使用した場合、消費電力量が大きいサーキュレーターの方が電気代がかかる計算です。しかし、サーキュレーターの方が効率よく洗濯物を乾かすことができ、稼働時間が少なくなれば、電気代の差は小さくなるかもしれません。
また、洗濯物の量が多いなどで1日あたりの稼働時間がもっと長くなったときには、効率よく乾かせるサーキュレーターの方が安く済む場合も考えられるでしょう。
洗濯物を早く乾かせるサーキュレーターの方が電気代はお得になる可能性がある
効率的に部屋干しをするためには、いかに湿った空気をよどませず、循環させるかが重要です。この空気の循環という点で最も能力を発揮するものがサーキュレーターです。直線的でパワフルな風を洗濯物に直接届けることで、乾燥時間を短縮し、不快な生乾きのニオイを防ぎます。
一方、人に優しい風を送る扇風機では、風の力や向きの制約から、乾燥ムラができやすい可能性があります。
ここで重要なのはコストパフォーマンスの考え方です。1時間あたりの電気代だけを見ると扇風機の方が安価ですが、サーキュレーターを使えばより短い時間で乾くため、結果として1回の乾燥にかかる電気代はサーキュレーターの方がお得になる可能性が高いでしょう。
したがって、賢く節約しながら効率的に部屋干しをするなら、サーキュレーターの方が適しているといえるでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
