お金が貯まる人は「現金」を持たない? クレジットカード決済で「お金が貯まる仕組み」を解説
本記事ではキャッシュレス決済、特にクレジットカードを利用して、貯蓄につなげる方法を解説します。
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世帯年収が高いほどキャッシュレス決済比率が高くなる傾向にある
世帯年収の高い人ほど、キャッシュレス決済を利用している割合が高くなる傾向にあるようです。
表1は、公益財団法人NIRA総合研究開発機構が実施した「キャッシュレス決済実態調査2023」を基に、各キャッシュレス決済を「よく利用している」と回答した人の割合を世帯の年間所得階層別にまとめたものです。
表1
| 世帯の年間所得 | クレジットカード | プリペイド式電子マネー | QRコード・バーコード決済 |
|---|---|---|---|
| ~200万円未満 | 46% | 24% | 22% |
| 200万円~400万円未満 | 53% | 22% | 32% |
| 400万円~600万円未満 | 62% | 25% | 34% |
| 600万円~1000万円未満 | 68% | 27% | 40% |
| 1000万円以上 | 81% | 38% | 47% |
出典:公益財団法人NIRA総合研究開発機構「キャッシュレス決済実態調査2023(速報)」を基に筆者作成
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本における平均年収は460万円です。年収が400万円を超えている層においては、半数以上の人がクレジットカードを活用しています。
クレジットカード決済で「お金が貯まる仕組み」
数あるキャッシュレス決済の中でも、特にクレジットカードは家計の管理に役立ちます。以下ではクレジットカードを用いることでお金が貯まる仕組みを解説します。
・出費を把握できる
クレジットカードでの支払いは明細が記録されるため、その月にどの程度の出費を伴ったのかが一目で分かるようになります。昨今では、インターネットやアプリ上でも利用状況を確認できるため、忙しい中でも容易に家計管理が行えます。出費を具体的に把握することで、節約への意識も生まれるでしょう。
・ポイントが貯まる
ほとんどのクレジットカードでは、支払金額に応じてポイントが付与されます。貯まったポイントは支払いに利用したり、商品券などに交換したりすることが可能です。買い物に使った金額の一部が還元されるため、長い目で見れば支出総額を減らせるでしょう。
・公共料金の支払いに利用できる
光熱費や通信費などの支払いをクレジットカードにまとめることによって、出費の把握に役立つでしょう。また、これらの支払いでポイントを獲得することができる場合もあります。なお、自治体やサービスによってはクレジットカード払いに対応していない場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
「クレジットカード払い」の3つの注意点
何かと便利なクレジットカードですが、いくつかの注意点もあります。
・使いすぎるリスク
現金を扱わず、クレジットカード1枚で支払えるため、お金を使ったという意識が薄れがちです。人によっては、支払い能力を超えた使い方をしてしまうケースもあるでしょう。限度額の範囲であればいくらでも使えてしまうため、計画性と自己管理が重要です。
・利息の発生
一度の買い物を、数ヶ月にわたって支払う分割払いという方法も存在します。1ヶ月あたりの出費を抑えられるというメリットがありますが、基本的に手数料や分割した分の利息が発生します。クレジットカードによっては、手数料が支払金額の1割を超えることもあるため、決して少ない金額ではないという点に注意しましょう。
・年会費がかかることも
クレジットカードの種類によっては、利用するにあたって年会費が発生します。年会費が有料のクレジットカードはポイント還元率が高い、充実した旅行傷害保険が付帯しているなどのメリットがあることが一般的です。自分の利用状況に合ったクレジットカードを選択しましょう。
まとめ
キャッシュレス決済、特にクレジットカード決済における出費の可視化は節約意識を高めるのに有効です。また、ポイント還元によって長期的な支出の削減にもつながるでしょう。
しかし、無意識のうちに使いすぎてしまうことで家計が苦しくなってしまうなどのリスクもあるため、計画的に利用することが重要です。
出典
公益財団法人NIRA総合研究開発機構 キャッシュレス決済実態調査2023(速報)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
