派遣で時給1800円、残業なし、月収30万円。この働き方、正社員より”効率的”なのでしょうか?

配信日: 2025.07.01
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派遣で時給1800円、残業なし、月収30万円。この働き方、正社員より”効率的”なのでしょうか?
「派遣で時給1800円、残業なし、月収30万円」という働き方は、正社員と比較してどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
 
本記事では、派遣社員と正社員の働き方をさまざまな観点から比較し、自分にとって最適な働き方を見つけるためのヒントを提供します。
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派遣社員と正社員の給与・手取りの違い

近年は同一労働同一賃金の考えが広まりつつあり、比較的自由な働き方ができる派遣労働者として働く人も増えています。厚生労働省の「令和4年派遣労働者実態調査」によると、令和4年10月1日時点で、派遣労働者の割合は12.3%です。
 
会社の規模別でみると、1000人以上の会社では83.9%、300~999人の会社では66.8%、100~299人の会社では47.8%と、会社規模が大きいほど、派遣労働者の割合が高くなっています。派遣社員の給与は時給制が一般的で、働いた時間に応じて支払われます。一方、正社員は月給制で、固定の給与が支払われることが多いです。
 
時給1800円で1日8時間、月20日働くと、月収は約28万8000円になります。ここから社会保険料や税金が差し引かれ、手取りは22万〜23万円程度となります。
 
正社員の場合、月給30万円であれば、賞与や昇給の可能性がありますが、残業が多い場合や、基本給が低く賞与に依存する場合もあります。また、手取り額は税金や社会保険料の影響を受けます。
 

派遣社員と正社員の働き方の違い

派遣社員は、契約期間が定められており、仕事内容や勤務時間が明確に決まっています。残業が少なく、プライベートの時間を確保しやすい傾向があります。
 
一方、正社員は、会社の方針や業務量に応じて柔軟に対応することが求められ、残業や休日出勤が発生することもあります。また、異動や転勤の可能性もあります。
 

派遣社員と正社員の福利厚生の違い

派遣社員は、派遣会社を通じて社会保険に加入し、健康診断や有給休暇などの福利厚生を受けられます。ただし、正社員と比べると、住宅手当や家族手当などの支給がない場合が多いです。
 
ただし、「同一労働同一賃金」の観点から、非正規社員にも支給する企業が増えている傾向もあり、雇用形態だけで一律に区別できなくなりつつあります。正社員は、会社独自の福利厚生制度を利用できることが多く、長期的な雇用を前提とした手厚いサポートが受けられる場合があります。
 

派遣社員と正社員のキャリア形成の違い

派遣社員は、さまざまな企業や職種で経験を積め、柔軟な働き方が可能です。ただし、昇進や昇給の機会は限られており、長期的なキャリア形成には工夫が必要です。
 
正社員は、社内での昇進や異動を通じてキャリアを積め、専門性を高めるチャンスがあります。しかし、会社の方針や人事制度に左右されることもあります。
 

自分に合った働き方を選ぶために

派遣社員と正社員の働き方には、それぞれメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイルやキャリアプラン、価値観に合わせて、最適な働き方を選ぶことが重要です。
 
プライベートの時間を大切にしたい場合や、さまざまな職場で経験を積みたい場合は、派遣社員としての働き方が適しているかもしれません。
 
一方、安定した収入やキャリアアップを目指す場合は、正社員としての働き方を検討する価値があります。最終的には、自分の目標や価値観を明確にし、それに合った働き方を選択することが、満足度の高いキャリアを築く鍵となります。
 

出典

厚生労働省 令和4年派遣労働者実態調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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