【2025年】「電気・ガス料金」支援が今年も実施! 夏の光熱費「月1万5000円」の家庭では、どれだけ値引きされる? 金額をシミュレーション
さまざまなモノやサービスの値段が上がる中、光熱費の上昇によって家計が苦しくなると心配する人も多いかもしれません。そのような中、政府は夏場の電気代・ガス代の支援の実施を決定しました。
本記事では、今夏の電気代・ガス代支援の内容と、その影響額について解説します。
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電気・ガス料金負担軽減支援事業とは?
政府が実施する電気代・ガス代の支援制度は、「電気・ガス料金負担軽減支援事業」と呼ばれます。国から電気・都市ガスの小売事業者に対して補助金を支給し、電気・都市ガスの利用者の料金を値引きする制度です。過去にも、夏場や冬場の電気・ガスの需要期に実施されてきました。
今回の支援の背景は、足元の物価高への対応です。特に夏場は、電気代の節約を意識してエアコンを使用しないと熱中症になるリスクがあるため、適切にエアコンを使用するよう促す狙いもあります。今回の支援策の具体的な内容は次の通りです。
・値引き実施期間
2025年7月使用分~9月使用分
・電気の値引き内容(一般家庭向けの低圧電力の場合)
7月・9月使用分:2.0円/キロワットアワー、8月使用分2.4円/キロワットアワー
・都市ガスの値引き内容
7月・9月使用分:8.0円/立方メートル、8月使用分10.0円/立方メートル
いくらくらい月々の光熱費が安くなる?
支援によってどの程度光熱費が安くなるのか、試算してみましょう。7月から9月における1ヶ月あたりの平均的な電気・ガスの使用量は、総務省が2024年に実施した家計調査の結果を基に算出します。
電気代
2人以上世帯における、2024年7月から9月の平均的な電気代は1万1984円です。電気単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の1キロワットアワーあたり31円として計算すると、1ヶ月の平均的な電気使用量は約387キロワットとなります。こちらを基にした月々の支援による値引き額は次の通りです。
・7月、9月:387キロワット×2.0円=774円
・8月:387キロワット×2.4円≒929円
ガス代
電気代と同じ条件の世帯における、2024年7月から9月のガス代の平均額は3446円です。東京ガス料金表Aの基本料金、単位料金を参考に計算すると、1ヶ月のガス使用量は約18.5立方メートルとなります。こちらを基にした月々の支援による値引き額は次の通りです。
・7月、9月:18.5立方メートル×8.0円=148円
・8月:18.5立方メートル×10.0円=185円
電気・ガス代の1ヶ月あたりの支援金額を合計すると7月、9月は各月約922円、8月は約1114円となり、3ヶ月合計で約3000円光熱費の負担が軽減されます。
適切に空調設備を利用して厳しい暑さの夏を乗り切ろう
7月から9月の電気・ガス使用分に対して、国は支援の実施を決定しました。支援の影響額は、電気・ガスの平均的な使用量の家庭において、7月から9月の3ヶ月で約3000円です。
今夏も厳しい暑さが見込まれます。電気代を節約するあまり熱中症などで体調を崩してしまわないよう、適切にクーラーを利用するなどして暑い夏を乗り切りましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
