自宅のリフォームに合わせて、「太陽光発電」の導入を検討しています。初期費用は高いけど、「電気代の節約」になりますか?

配信日: 2025.07.02
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自宅のリフォームに合わせて、「太陽光発電」の導入を検討しています。初期費用は高いけど、「電気代の節約」になりますか?
「太陽光パネルの設置を検討しているけど、本当に電気代を節約できるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。結論、太陽光発電を導入することで、電気代を節約することは可能です。
 
この記事では、太陽光パネルの設置を検討している方に向けて、太陽光発電導入の発電効果について解説します。この記事を読めば、太陽光発電で節電するためのポイントや、デメリットが分かります。太陽光発電について気になっている方は、この記事を最後まで読んでみてください。
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太陽光発電の導入で電気代を節約できる?

太陽光パネルを導入することで、多くの場合で電気代の節約が可能です。太陽光発電システムを導入している家庭は、未導入の家庭よりも外部エネルギーの購入量が少ないことが分かっています。
 
環境省の「家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、外部エネルギーの購入量の比較は以下のようになっています。

● 太陽光発電システム使用あり:29.3GJ/年
● 太陽光発電システム使用なし:36.4GJ/年

太陽光発電システムを使用している家庭の、年間のエネルギー購入量が明らかに少ないことが確認できます。
 

発電した電気を売電できる

太陽光パネルで発電した電気を売電することで電気代を補える点も、太陽光発電システム導入の大きなメリットの一つです。発電開始から10年間は「固定価格売電制度(FIT)」により、安定した価格で売電できます。
 
経済産業省のデータより、最新の売電価格を表1にまとめました。
 
表1

区分 2025年度 売電価格(税込み) 売電期間
住宅用(10kW未満) 15円/kWh 10年間
10kW以上50kW未満 10円/kWh 20年間
50kW以上250kW未満 8.3円/kWh 20年間

出典:経済産業省「2025年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり)」より筆者作成
 
2025年に新たに太陽光パネルを設置した場合は、表1の価格が適用され10年間固定で買い取りされます。
 
また、2025年10月以降に設置する住宅用太陽光発電については、初期投資支援措置により4年間の買取価格が24円/kWh、6年間は8.3円/kWhとなる特例措置も予定されています。電気を売電した利益で電気料金を補えることは、太陽光発電導入の大きなメリットであるといえるでしょう。
 

太陽光導入のデメリットは?

太陽光発電システムの導入には電気代節約などのメリットもありますが、デメリットも存在します。
 

初期費用が高い

太陽光発電を導入するには、初期費用が高額な点に注意が必要です。2025年時点での太陽光パネルのシステム全体の設置価格は1kWあたり25万円~30万円が相場となっています。
 
住宅用の太陽光パネルは5kWのものが多く、単純計算で100万円~150万円の費用がかかることになります。ローンを使用して購入すれば、初期費用を抑えることは可能です。。
 
しかし、太陽光パネルの設置費用が100万円以上となれば、高いハードルといえるでしょう。
 

雨天や曇天など悪天候の日は発電効率が落ちる

天気の悪い日には、太陽光発電の効率が落ちる点にも注意が必要です。雨や曇りの日は、晴天の日に比べて発電量が大幅に下がります。
 
例えば、晴天の日の発電量を100%とすると、

● 曇りの日…40~60%
● 雨の日…10~20%

の発電量になる点に注意しましょう。
 
なお、太陽光パネルの上に積雪がある場合は、発電量がゼロになってしまいます。天気によって発電量が安定しない点は、太陽光発電のデメリットであるといえるでしょう。
 

メンテナンスが必要

太陽光パネルには、設置費用以外にメンテナンス費用が必要です。メンテナンスを怠ると、発電量の低下や事故の原因になる可能性があります。
 
家庭用の太陽光パネルでは、4年に1回のメンテナンスが推奨されています。家庭用の太陽光パネル(10kW未満)の場合、メンテナンス費用は5万〜10万円です。
 
太陽光発電を導入する場合、初期費用以外にも定期的なメンテナンス費用が必要になる点に注意しましょう。
 

太陽光発電の導入で電気代の節約を

太陽光パネルを導入することで、電気代の節約が可能です。余った電気を売却することで、節約効果をさらに高められます。しかし、太陽光パネルには多くのデメリットも存在します。初期費用やメンテナンス費用などが必要になる点にも注意が必要です。
 

出典

環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る
経済産業省 エネルギー庁 2025年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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