メルカリ&LINEヤフオクで「コメ類転売禁止」に!お米は店頭で買うしかない?
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なぜ今「コメ類転売禁止」? 政府とフリマ大手の動き
2025年6月、メルカリやヤフオクなど大手フリマ・オークションサイトで、コメ類全般の出品が禁止されることになりました。
背景には、米の流通量不足や価格高騰があり、政府が「国民生活安定緊急措置法施行令」の一部を改正したことが直接のきっかけです。これにより、6月23日から米の転売が規制され、フリマアプリやオークションサイトでの個人間取引が一斉にストップします。
政府は、備蓄米や精米、玄米などを小売店から購入し、購入価格を上回る価格で転売することを禁止しました。違反した場合は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があるようです。
メルカリ、LINEヤフー、楽天ラクマは、AIを活用して出品監視を強化し、違反が見つかった場合は出品削除やアカウント制限などの措置を取る方針です。
どんなお米が出品禁止? 対象範囲と例外を解説
今回の転売禁止措置の対象は非常に広範囲です。精米や玄米だけでなく、飼料用米や肥料用米、種子用の米も含まれます。つまり、家庭で食べる一般的なお米はすべて出品禁止の対象となります。一方で、パックご飯などの加工品や、飲食店で提供される炊飯済みの米飯は規制対象外です。
ヤフオクでは米穀の出品を禁止していますが、メルカリShopsでは法人なら法律に違反しない範囲で販売を継続しています。また、楽天ラクマも同様にラクマ公式ショップに出店されている産直の事業者による米穀の出品は禁止対象外となっています。
このように、個人による高額転売を防止しつつ、正規の流通ルートは維持される形となっています。
お米はどこで買える? 価格や家計への影響と今後の流通
転売禁止後も、お米はスーパーやコンビニなどの正規販売店で引き続き購入できます。
転売規制の目的は、買い占めや高額転売による価格の乱高下を防ぎ、消費者が適正価格でお米を入手できるようにすることです。今後、流通の正常化が進めば、価格も徐々に安定していくと見込まれています。
家計への影響としては、正規販売店での購入が基本となるため、これまでフリマアプリで安価に米を入手していた層には負担増となる可能性があります。しかし、高額転売が抑制されることで、市場全体の価格安定につながり、今後は価格高騰以前の価格で購入できる状態になるかもしれません。
まとめ
今回の転売禁止措置により、個人間での米の売買は大きく制限されますが、正規ルートでの流通は維持されています。今後は、フリマやオークションサイトではなく、スーパーや公式ECサイトを活用してお米を購入することになります。農林水産省や各自治体の情報をこまめにチェックし、地域の販売状況や特売情報を活用するのもおすすめです。
転売禁止は一時的な緊急措置であり、米の流通量が安定すれば規制も見直される可能性があります。今後も政府や業界団体が流通改善策を講じていく見通しです。消費者としては、過剰な買い占めを避け、必要な分だけを購入することで市場の安定化に協力しましょう。
※2025/07/09 内容を一部修正させていただきました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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