「大手キャリア」の値上げで「スマホ代」がさらに高くなる!? 「格安SIM」に乗り換えた場合の価格差を比較
本記事では、大手キャリアの値上げについてや、大手キャリアから「格安SIM」へ乗り換えた場合の価格差について解説します。
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「大手キャリア」の値上げが相次いでいる
大手キャリアでは、物価高やインフラ整備などによってコストが増加し、料金プランの値上げが相次いで発表されています。大手キャリア3社における、通信容量無制限プランの動向を比較してみましょう。なお、本記事における価格は全て税込みとなります。
株式会社NTTドコモでは、月額7315円のプランの新規受付を終了し、月額8448円の新プランを導入するようです。この新プランでは、スポーツ動画視聴サービスを追加料金なしで利用できたり、国際ローミングが30GBまで無料で利用できたりするなどの特典がついています。
また、KDDI株式会社では、さまざまな特典が付帯した月額8008円の新料金プランに加え、2025年8月1日からは既存の月額7458円のプランにおいて、月額7788円に値上げするなどの料金改定が発表されています。新料金プランのほか一部料金プランでは、通信の混雑時に5Gデータ通信をより快適に利用できるサービスなどが使えるようになる予定です。
いずれも、動画視聴サービスや混雑時のデータ通信を快適にするといったサービスをプラスしたうえで、料金プランの値上げに踏み切るようです。
一方、ソフトバンク株式会社では、2025年6月26日時点で値上げ発表は行われていないものの、「価格の見直しは必要なタイミング」として、値上げの方向で検討していることを公表しています。
一方で値下げに踏み切る「格安SIM」も
「格安SIM/格安スマホ」とは、一般的に通信設備を持つ会社からネットワークを借りて携帯電話サービスを提供している事業者(MVNO)のサービスを指します。
利用状況にあわせた多様なサービスや、低容量・低価格な料金プランから選ぶことができます。ただし、ネットワークの一部を借りているため、通信が混み合う時間ではデータ通信速度が低下するケースがあります。
大手キャリアが値上げしているのに対し、格安SIMでは値下げを行っている会社があるようです。例えば、「IIJmio」は2025年3月1日から5GB・10GB・35GB(現行の30GB)プランにおける月額基本料金が10円~300円程度値下げされました。
また、20GB・30GB・40GB・50GBプランのデータ容量が、それぞれ5GB増量され、同じ料金でも使えるデータ容量が増えました。
さらに、「mineo」では、新プランの提供や一部サービスの最大6ヶ月間月額基本料金割引などのキャンペーンが開始されています。既存プランにもアップデートが入り、通信速度の制限時にも、スマホ決済やメッセージのやり取りなどを利用できるとしています。
このように、格安SIMでは純粋な値下げだけでなく、データ容量の増加やサービスの月額基本料金割引など、間接的な値下げアプローチも行われているようです。
「大手キャリア」から「格安SIM」に乗り換えるとどのくらい安くなる?
大手キャリアから格安SIMへ乗り換えた場合、スマホ代はどのくらい安くなるのでしょうか。
例として、月額8448円のプランから、月額1400円の10GBプランに乗り換えた場合の価格差を算出しました。
●1ヶ月あたり:8448円-1400円=7048円
●年間:7048円×12ヶ月=8万4576円
以上から、「大手キャリア」から「格安SIM」へ乗り換えた場合、1ヶ月あたり約7000円の節約になる可能性があります。また年間でみると約8万5000円の節約になっており、侮れない価格差になっています。
ただし、大手キャリアにおいては家族割引や長期割、インターネット回線とのセット割などで毎月の料金を抑えられるケースもあります。正確な価格差が知りたい方は一度現在の料金プランについて確認してみることをおすすめします。
まとめ
物価高やインフラ整備などの影響で、大手キャリアの値上げが相次いでいます。一方で、新プランの提供や既存プランの値下げなどを行っている格安SIMの会社もあります。
利用状況によっては、大手キャリアと格安SIM間の価格差が以前よりも広がったと考えられるケースもあるでしょう。スマホの使い方次第では、格安SIMに乗り換えることでスマホ代が大幅に節約できるかもしれません。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
