「冷やし中華」と「具あり そうめん」、どっちが「安上がり」? 弁当にすれば「コンビニ冷やし中華」よりいくら節約できますか?
配信日: 2025.07.04

でも実際のところ、どちらの方が「節約」になるのでしょうか?今回は、1人前あたりの材料費などを比較しながら、「そうめん」と「冷やし中華」の“節約度”を検証してみました。

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「そうめん」と「冷やし中華」、それぞれの材料とコストは?
まずは、それぞれの材料費を確認してみましょう。今回は、東京都総務局統計部が公表している2025年5月上旬・中旬の東京都区部平均価格をもとに、1人前の材料コストを算出しています。
・そうめん
規格:1袋(300g)/価格:400円
1人前換算:1束(50g)=約67円
・中華麺
規格:1kg/価格:490円
1人前換算:1玉(120g)=約59円
・つゆ(めんつゆ)
規格:1L/価格:312円
1人前換算:100ml=約31円
・冷やし中華スープ
120円(市販品の平均的な価格を参考値)
・卵(錦糸卵用)
規格:10個/価格:314円
1人前換算:1個=約31円
・きゅうり
規格:1kg/価格:553円
1人前換算:1/3本(約33g)=約18円
・油揚げ
規格:1kg/価格:1,244円
1人前換算:1/2枚(約25g)=約31円
・ハム
規格:100g/価格:246円
1人前換算:30g=約74円
・トマト
規格:1kg/価格:743円
1人前換算:1/3個(約60g)=約45円
・ねぎ
規格:1kg/価格:936円
1人前換算:約10g=約9円
1人前あたりの「コスト」を比較
次に、実際に1人前を作る場合のトータルコストを表1にまとめてみました。
表1
メニュー | 1人前コスト(円) |
---|---|
そうめん(シンプル) | 98円 |
そうめん(具あり) | 199円 |
冷やし中華(具あり) | 347円 |
A. そうめん(シンプル)
麺(67円)+つゆ(31円)=98円
B. そうめん(具あり)
上記+ねぎ(9円)+きゅうり(18円)+ハム(74円)=199円
C. 冷やし中華(具あり)
中華麺(59円)+スープ(120円)+きゅうり(18円)+ハム(74円)+錦糸卵(31円)+トマト(45円)=347円
結果は、「そうめんシンプル(約100円)」「そうめん具あり(約200円)」「冷やし中華(約350円)」という価格になりました。
【弁当編】コンビニ冷やし中華(約550円)に、手作り弁当は勝てるのか?
材料費や調理コストがわかったところで、次は「外で食べる場合」についても考えてみましょう。夏のランチタイムには、そうめんや冷やし中華をお弁当にして持っていくという選択肢もあります。
ここからは、コンビニで冷やし中華を買った場合と、そうめん・冷やし中華を自宅で作って持参した場合で、どれほどコスト差があるのかを計算してみましょう。
コンビニで購入する冷やし中華は、1食あたりおよそ550円ほど。一方、これまでの試算をもとにした自家製弁当のコストは以下の通りです。
・自家製「そうめん(具あり)」弁当:199円
・自家製「冷やし中華」弁当:347円
最も差が大きいのは「そうめん弁当」で、1食あたり351円の節約になります。この差額を週3回、1ヶ月(4週)続けた場合の節約額は4212円にもなります。
「そうめんや冷やし中華って、時間がたつと麺がのびるし、つゆがぬるくなる……」という心配の声もあるかもしれません。そこでおすすめなのがスープジャーの活用です。
スープジャーの初期費用が2000円程度だとしても、1回351円の節約ができる「そうめん弁当」なら、わずか6回で元が取れる計算です。
もちろん、自宅で調理して弁当にするには、それなりの手間もかかります。朝の忙しい時間に準備が必要だったり、麺がのびないように工夫したりする必要もあるでしょう。それでも、1回あたりの節約額を考えると、少しの手間がしっかり“お金の余裕”につながるかもしれません。
まとめ
ここまで、材料費や弁当としてのコスパなど、さまざまな視点から「そうめん」と「冷やし中華」を比較してきました。
「具ありそうめん」はコストをおさえつつもしっかり食べごたえがあり、節約と満足感のバランスに優れた一品といえます。一方、冷やし中華は具材が豊富な分出費はやや増えますが、その分だけ彩りや栄養の面で魅力があります。
どちらも暑い季節にぴったりのメニュー。気分や予算に合わせて使い分ければ、食卓もランチタイムももっと賢く楽しくなりそうです。お財布にも身体にもやさしい“冷たい麺ライフ”、ぜひうまく取り入れてみてください。
出典
東京都総務局統計部 東京の物価-東京都区部消費者物価指数-《令和7年(2025年)5月分 (中旬速報値) 》
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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