「35歳で貯金50万円…やっぱり少ない?」と妹に聞かれました。30代の“ふつうの貯金額”はどれくらいですか? 気になる中央値と、少ないときの対処法を紹介!

配信日: 2025.07.04
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「35歳で貯金50万円…やっぱり少ない?」と妹に聞かれました。30代の“ふつうの貯金額”はどれくらいですか? 気になる中央値と、少ないときの対処法を紹介!
みなさんの中には、30代でどのくらい貯蓄額があるか気になる人もいるでしょう。そこで今回は、30代の平均貯蓄額や金融資産保有額の中央値と平均値について解説します。
 
現時点で貯金が50万円で焦っている人や、30代で貯金ができずに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
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30代の平均貯蓄額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の預貯金額と金融資産保有額は表1の通りです。
 
表1

   
 

預貯金額 金融資産保有額
30代 平均値 中央値
金融資産を保有している世帯の場合 443万円 912万円 300万円
金融資産を保有していない世帯を含む場合 289万円 594万円 100万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
  
表1より、30代の平均貯蓄額は、金融資産を保有している世帯で443万円、金融資産を保有していない世帯を含む場合で289万円となっています。金融資産保有額は、金融資産を保有している世帯で30代が912万円、金融資産を保有していない世帯を含む場合は594万円となっています。
 
平均値は、少数の高額資産保有世帯によって大きな差が生じる場合があるため、中央値が最も世帯全体の実感により近い数字になると考えられています。
 
よって、30代の金融資産保有額の中央値を参考に、単身35歳で貯金50万円の場合は、100万円~300万円を貯蓄額の目標にするとよいでしょう。
 

単身35歳が貯蓄を殖やすには

ここからは、単身35歳が40代までの5年間で貯蓄を殖やすポイントについて解説します。
 

「債券」「株式」「投資信託」などで資産形成を行う

近年は、超低金利のため、普通預金にお金を預けていても増える金額は少なく、物価上昇やインフレの影響で貯蓄の価値が下がる傾向にあります。金融商品を活用しながら、自分に合う資産形成を行い、貯金を殖やしましょう。
 
債権とは、国や会社にお金を貸すことで、定期的に利子が支払われる取引で、満期に額面金額を受け取ることができます。発行元の会社が倒産すると、返済されない可能性があるため、元本は保証されません。
 
株式とは、株主となる購入者が会社の一部を所有することになるため、会社が上げた利益に応じて配当などを受け取ることができる取引です。会社の業績や国内外の景気などによって株価は変動します。元本は保証されていませんが、高い収益性が期待できるとされています。
 
投資信託は、多くの人から集めたお金をまとめて株式や債券などに投資する取引です。ファンドともいい、株価の変動などによって、価格が日々変動します。元本は保証されておらず、少ない金額から購入でき、分散投資もしやすい特徴があります。
 

単身30代の貯蓄の中央値は100万円~300万円

単身30代の貯蓄の中央値は、金融資産を保有していない世帯を含む場合で100万円、金融資産を保有している世帯で300万円となっています。
 
貯金が50万円の場合は、「債権」「株式」「投資信託」などで資産形成を行うのもよいでしょう。ただし、これらは元本割れのリスクも伴うため、仕組みを理解して目的を持って活用することが大切です。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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