電気代が「1万円」を超えがちな夏…!「冷房」VS「ドライ」、エアコンの「電気代」が安いのはどちら? 冷房と除湿機能の違いも比較!
配信日: 2025.07.05

そこで今回は、冷房とドライ機能の電気代に注目し、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説します。

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目次
冷房とドライ機能の違い
パナソニック調べによると、エアコンの冷房とドライ機能のどちらかを使用するかで悩んだ経験がある方は68.2%いるようです。
冷房とドライ機能は、どちらも部屋を快適に過ごしやすくできますが、それぞれ目的が異なります。冷房は気温を下げることに特化しているのに対し、ドライは湿度を調整するための機能です。
例えば、夏の気温が高い時期などは冷房、湿度が気になる梅雨の時期にはドライ機能といったように、季節や状況に応じて使い分けると快適さが向上します。
新電力ネットによると、夏の電気代が1万円を超えるケースも多いため、より慎重に判断したい部分です。
また除湿には複数の種類があり、それぞれに以下のような特徴があります。
・弱冷房除湿
取り入れた空気を冷却しながら除湿し、そのまま室内へ送り返す方式です。冷房よりも少ない電力で室内の温度や湿度を下げられる傾向があります。そのため、電気代も安くなりやすい傾向にあります。
・再熱除湿
取り込んだ空気を除湿のために冷やした後、再度温めて室内に送り込む方法です。室温を下げすぎずに除湿できる一方、加熱工程があるため電力消費は大きくなりがちで、3つの方式の中で電気代が最も高くなる傾向にあります。
・ハイブリッド除湿
弱冷房除湿と再熱除湿を合わせた方法です。部屋を冷やしながら除湿したい場合や、梅雨の時期に湿度だけ下げたいときなど、目的に応じて使い分けられます。電気代は弱冷房除湿よりも高い傾向ですが、再熱除湿よりはおさえられるでしょう。
冷房とドライ機能、電気代が安くなるのはどちら?
冷房とドライ機能はどちらを使用しても電気代に大きな違いはないといわれていますが、ドライ機能の方式によって金額に差が出る可能性があります。基本的には、再熱除湿が最も電気代が高くなりやすく、冷房、ハイブリッド除湿、弱冷房除湿の順番で安くなるようです。
どれが安いとは一概にいえず、エアコンの設定温度や使用環境によっても異なるため、使用する目的に合わせて冷房にするかドライ機能を使用するか選ぶとよいでしょう。
冷房やドライなどのエアコン機能の電気代をおさえる方法は?
冷房やドライなど、エアコン機能の電気代をおさえる方法は複数あります。
・室外機の吹き出し口をふさがない
室外機は室内の熱を外に逃がす役割を果たすため、吹き出し口の前に物を置くと、逃がしたはずの熱を再び取り入れてしまいます。
・フィルター掃除を定期的に行う
フィルターにゴミやほこりがたまると、空気が通りにくくなり、部屋を冷やすまでに時間がかかります。そのため、より多くの電力を必要とし、電気代が高くなる傾向があります。2週間に1回などを目安に掃除を行うと正常な状態を保ちやすくなります。
・温度や湿度に合わせて冷房とドライを使い分ける
目的や状況に応じて、エアコンの機能を使い分けることで効率よく室内を快適な環境に整えられます。一方で、目的に合っていない機能を使用すると必要以上に電力を使用してしまい、電気代が高くなりかねません。
ほかにも、風量の自動設定やサーキュレーターを活用して冷たい空気を循環させるなど、さまざまな方法があります。自宅で行えるものから少しずつ始めるとよいでしょう。
ドライ機能の方式によっては、冷房よりも電気代が安くなる可能性がある
冷房とドライ機能は、基本的に電気代が大きく変わることはないといわれています。しかし、ドライ機能には複数の種類があり、種類によって電気代に差が出ることもあるようです。
また、冷房もドライ機能も、部屋の大きさやエアコンを使用する際の湿度、設定温度などによって必要な電力が異なるため、必ずしもどちらの方が電気代が高くなるとはいい切れません。
冷房とドライ機能を上手に使い分けたり、エアコンの手入れを定期的に行ったりすれば、電気代の節約にもつながるため、できることから始めてみましょう。
出典
パナソニック株式会社 梅雨の冷房と除湿の使い分けに関する実態調査(PR TIMES)
新電力ネット 夏の平均的な電気・ガス・他の光熱・水道料金
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー