カビ対策で、お風呂の換気扇は「24時間」つけっぱなし! 電気代を考えたら「防カビ剤」で対策するほうが“コスパ”はいいですか? それぞれの費用を比較

配信日: 2025.07.05

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カビ対策で、お風呂の換気扇は「24時間」つけっぱなし! 電気代を考えたら「防カビ剤」で対策するほうが“コスパ”はいいですか? それぞれの費用を比較
カビ対策のために常時つけっぱなしにすることもある風呂場の換気扇ですが、常に稼働させていると電気代が気になる人もいるでしょう。防カビ剤などを購入して対策したほうがコスパはいいのではないかと悩む気持ちも理解できます。
 
本記事では、風呂場の換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代と、防カビ剤の購入費用とを比較し、コスパの面では換気扇と防カビ剤のどちらが優れているのかについて解説します。
梅井沙也香

FP2級

換気扇を24時間つけっぱなしにした際の電気代

風呂場の換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は約6~13円です。
 
風呂場の換気扇の消費電力は10~20ワット程度が一般的です。電気代は、「1時間あたりの消費電力(キロワット)×稼働時間(時間)×料金単価(円/キロワットアワー)」で求められます。
 
料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている、電力料金目安単価の31円/キロワットアワーを用いて計算します。ワット数ごとの電気代を算出した結果は図表1の通りです。
 
図表1

図表1

筆者作成
 
風呂場の換気扇は、24時間つけっぱなしにしていても1日あたり約7~15円、1ヶ月あたり約223~446円とそこまで大きな出費にはならないことが分かりました。カビ対策をしっかり行いたいなら、そこまでコストがかかるものではないので、換気扇はつけっぱなしにしておくほうが良いでしょう。
 
ただし、換気扇をつけっぱなしにすることで稼働音が気になったり、本体に汚れやほこりが溜まりやすくなったりする可能性はあります。特に汚れやほこりは、定期的なメンテナンスが必要になる場合もあるため注意してください。
 

防カビ剤と換気扇はどちらがコスパは良い?

ドラッグストアなどで売られているお風呂の防カビ剤は、1個あたり500~600円程度で約2ヶ月間の防カビ効果が期待できるため、1ヶ月あたりに換算すると250~300円程度です。
 
風呂場の換気扇を24時間つけっぱなしにした際の電気代は、前記の通り月200~400円ほどなので、防カビ剤を使用する場合と換気扇をつけっぱなしにする場合ではかかる金額にそれほど差がないといえます。
 
ただ、換気扇も防カビ剤もカビの発生を完全に防ぐことは難しいかもしれません。
 
そもそもカビは湿度や温度、ほこりや皮脂などの栄養分といった環境条件がそろうことで発生します。
 
防カビ剤は、防腐剤などを使用してカビの成長を阻害することでカビを繁殖させないようにするもので、使用する環境条件などによっては効果が薄れることもあります。
 
また、換気扇についても、常に稼働させて換気をしていても、湿度自体をコントロールすることは難しいため、カビの発生を完全に防げるとはいいきれません。
 
以上のように、換気扇と防カビ剤のどちらを使用してもカビが生える可能性はあり、カビが生えればカビを落とすための掃除も必要になります。
 
なるべくコストをかけたくないと考えるならば、日頃から換気扇や防カビ剤を活用しつつ、こまめに手入れをして、カビの生えにくい環境を保つよう心がけることが大事です。
 

まとめ

風呂場の換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、1日あたり約7~15円なので、1ヶ月つけっぱなしにしても200~400円ほどです。
 
市販の防カビ剤を使用する場合も、費用は1ヶ月あたり250~300円ほどなので、金額の面では両者にそれほどの差はありません。
 
ただし、換気扇や防カビ剤だけでカビの発生を完全に防ぐことはできないため、どちらを使用した場合でもカビが生えればカビを落とすために掃除をする必要が出てきます。
 
コスパ良くカビ対策を行いたい人は、日頃のこまめな手入れがポイントです。換気扇や防カビ剤を活用しながら、なるべくカビの生えにくい環境を整えておくように心がけましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者 : 梅井沙也香
FP2級

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