エアコンを1日中つけています。1ヶ月続けたら電気代は「1万円」を超えますか?

配信日: 2025.07.05
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エアコンを1日中つけています。1ヶ月続けたら電気代は「1万円」を超えますか?
夏の暑さに負けて、ついエアコンを24時間つけっぱなしにしていませんか? そんな生活を1ヶ月続けたら電気代は1万円を超えてしまうのでしょうか。
 
そこで本記事では、冷房での電気代シミュレーションや、その金額を左右する要因、そして夏のエアコンの電気代を少しでも抑えるための具体策をご紹介します。
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エアコンを24時間つけっぱなしにしたら、1ヶ月の電気代はどうなる?

仮に、6畳用の一般的なエアコン(冷房時の消費電力約500ワット)を24時間、1ヶ月(30日)つけっぱなしにした場合、電気料金単価31円/キロワットアワーで計算すると、以下のようになります。
 
・0.5キロワット×24時間×30日×31円=約1万1160円
 
つまり、1ヶ月24時間つけっぱなしにすることで、エアコンだけでも1万円以上の電気代がかかる可能性があります。
 
ただし、これは常に500ワットの消費電力で運転した場合の試算です。実際にはエアコンを自動運転にすることなどによって、部屋が設定温度に達すると自動的に出力を抑えて運転するため、平均消費電力はこれより下がることが多く、実際の電気代はやや安くなるケースもあります。
 
また、使用するエアコンの機種や性能、部屋の広さ、断熱性、外気温などによって電気代は上下します。西日が当たる部屋や、気密性の低い住宅では冷房効率が落ち、電気代が増える傾向にあるため注意が必要です。
 

エアコンの電気代は使い方で変わる! 効率を左右する4つのポイント

前述の通り、エアコンを1日中使ったときの電気代は、エアコン本体の性能だけでなく、使い方や環境によっても大きく変わります。ここでは、冷房時のエアコンの電気代に差が出る主な要因を4つご紹介します。
 

・室内の断熱性と日当たり

断熱性が低く、外気の影響を受けやすい部屋では、設定温度を保つために冷房が長時間フル稼働します。特に南向きや西日が強い部屋では、日中の電力消費が増えやすくなります。
 

・設定温度と風量

環境省によると、冷房時の設定温度を1度上げるだけで、消費電力量を約13%削減できるとしています。また、風量を「自動」に設定すると、室温に応じて効率よく風量が調整され、無駄な消費電力を抑えられます。
 

・室外機の設置環境

室外機が直射日光を浴びていたり、周囲に物が置かれて通気性が悪かったりすると、冷却効率が落ちて電力消費が増えます。日除けや風通しの改善が効果的です。
 

・フィルターの汚れ

フィルターにホコリがたまっていると、空気の流れが悪くなり冷却効率が低下します。結果として消費電力が増え、電気代が高くなります。月1回程度の掃除を心がけることで冷却効率がアップし、電気代の節約につながります。
 

夏のエアコンの電気代を節約する方法

エアコンを24時間使うと、電気代がかさみがちです。しかし、ちょっとした工夫で節約することも可能です。ここで紹介する方法を実践して、快適さを保ちながら無駄な出費を抑えましょう。
 

・設定温度は28度前後を目安に

無理のない範囲で室内温度を上げることで電気代の節約につながります。
 
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によれば、外気温度が31度のときにエアコン(2.2キロワット)の冷房設定温度を27度から1度上げることで、1日9時間使用した場合に年間で約940円の節約が見込めるとのことです。エアコンの設定温度は28度前後を目安に、体調に合わせて調整しましょう。
 

・サーキュレーターで空気を循環

部屋全体に冷気が行き渡れば、冷房の設定温度を上げても快適さを保てます。冷たい空気は下にたまりやすいので、エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、エアコンの送風口に向けて風を送ると効果的です。
 

・室内の温度上昇を防ぐ

直射日光が部屋に差し込むと、室温が上昇し、冷房の負荷が大きくなります。これを防ぐためには、遮光カーテンやすだれ、ブラインドの活用が効果的です。
 
また、窓ガラスに遮熱シートなどを貼ると、熱の侵入をより効率的にブロックできます。
 

・電力会社の料金プランを見直す

夜間の電気使用が多い家庭では「時間帯別料金プラン」が有利なケースもあります。自分のライフスタイルに合った料金プランを検討するだけで、年間で数千円単位の節約も可能でしょう。
 

まとめ:快適さを保ちながら、上手に節約しよう

今回の試算では、エアコンの冷房を1日中つけっぱなしにすると、月に1万円以上の電気代がかかる可能性があることが分かりました。ただし、設定温度の調整や自動運転の活用、サーキュレーターの併用など、ちょっとした工夫で大きな節約が可能です。
 
特に夏場は、暑さ対策と同時に電気代の対策も欠かせません。快適な生活空間を保ちながら、効率よく冷房を使っていくためには、エアコンの使い方を見直すことが第一歩です。
 
まずは今日からできる工夫から始めてみましょう。無理をせずに電気代を抑え、賢く快適な夏を過ごしてください。
 

出典

環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査家庭のエネルギー事情を知る エアコンの使い方について
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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