20代の息子が「なぜか貯金できない」と言うので支出を聞いたら、サブスクとゲーム課金で「月2万円」…!これって今は普通なのでしょうか?

配信日: 2025.07.05
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20代の息子が「なぜか貯金できない」と言うので支出を聞いたら、サブスクとゲーム課金で「月2万円」…!これって今は普通なのでしょうか?
最近では、月々の支出がいつの間にか膨らんでしまうという声をよく耳にします。
 
特に若い世代では、生活の中に自然と入り込んでいる「サブスクリプション(サブスク)」や「ゲーム課金」など、形のない支出がその一因になっているケースも少なくありません。 
 
今回は、若年層に広がるこうした支出スタイルと、上手に付き合うためのヒントを紹介します。
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根強い「ゲーム課金」文化

スマートフォンの普及に伴い急速に普及したのが、スマートフォン端末向けのアプリゲーム(以下「ソーシャルゲーム」と呼称)と、「課金」の仕組みです。
 
多くのゲームは無料で遊べる仕組みになっていますが、ゲーム内で特別なアイテムを入手したり、プレイを有利に進めたりするために、課金が必要になる場面も少なくありません。
 
ソーシャルゲームの主なターゲットは若年層であり、近年は子どもや保護者の責任についても議論されています。
 
一方で、消費者庁の「オンラインゲームに関する 消費生活相談対応マニュアル」によると、ソーシャルゲーム内課金は年齢層が上がるほど高額になっているというデータもあり、「課金」の議論は、大人の消費者にとっても決して他人事ではないようです。
 

20-30代に広がる新文化「サブスク」

総務省の調査によると、2021年時点で世界の動画・音楽・電子書籍配信の市場規模は前年比で21.7%増、日本国内でも18.4%増と大きく伸びました。この成長の中心にあるのが、まさに“サブスク”という新しいライフスタイルです。
 
消費者庁の調査によると、20歳代のサブスク利用率は65.3%にものぼり、全世代のサブスクの利用率は26.9%を大きく上回っています。このデータからも、サブスクが若者のライフスタイルにいかに深く浸透しているかが分かります。
 

計画的な家計のためにできること

サブスクや課金が当たり前になった今こそ、「知らないうちにお金が減っていた……」という事態を防ぐための意識が必要です。では、どのようにすればお金との付き合い方を見直せるのでしょうか。
 

「これって本当に必要か?」を意識して楽しむ

お金の使いすぎで失敗する前に、課金をした時のことを思い出してみましょう。自分の行動をふり返ることで、「これ以上は使わない」「月○円まで」といった、自分なりのルールを決めやすくなります。
 
また、家族同士でやりくりについて定期的に話題にすることも有効な対策のひとつです。
 

サブスクは、規約や退会方法がわかりにくいことも

「無料と聞いていたから登録したのに、キャンセル後にも料金を請求された」といったトラブルも、消費者庁に多数寄せられています。
 
サブスクは便利な一方で、契約内容や解約ルールが複雑なものも少なくありません。登録前には「無料期間の条件」や「キャンセル料の有無」「どこから退会できるのか」といったポイントを、必ず確認する習慣をつけておくことが大切です。
 

時代の変化の中で重要なのは、責任を持つ努力

サブスクやゲーム課金は、新しい「普通」として社会に浸透しています。ライフスタイルが大きく変化した中で、課金方式やサブスク方式など、新形式のサービスの需要と供給がともに増大しました。
 
消費する側が自分の生活について顧みる習慣や関心がない限りは、家計のトラブルや、金銭的に大きな損失も起こりかねません。サービスの安全な利用を心がけましょう。
 

出典

総務省 令和3年度政策白書 レイヤー別にみる市場動向
総務省 令和4年度政策白書 動画配信・音楽配信・電子書籍
消費者庁 「令和3年度消費者意識基本調査」の結果について
消費者庁 サブスクのトラブルに御注意を!
消費者庁 オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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