4月から一人暮らしを始めた息子の食費は1ヶ月「6万円」! かなり高いですよね? 仕送りを増やすべきか、節約させるべきか悩んでいます…
配信日: 2025.07.05

では、一人暮らしの食費の平均は、どのくらいなのでしょうか。今回の記事では、食費6万円は高いのか、節約と仕送りはどちらがいいのかについて解説します。

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一人暮らしの食費の平均
総務省統計局が公表している「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」によると、単身世帯の食費の平均は、1ヶ月あたり4万3941円で、性別・世代別の平均額は表1のとおりです。
表1
男 | 女 | |
---|---|---|
34歳以下 | 4万308円 | 4万288円 |
35~59歳 | 5万1710円 | 4万1502円 |
60歳以上 | 4万6897円 | 4万1569円 |
65歳以上 | 4万6337円 | 4万1220円 |
出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」を基に筆者作成
上記の表から、最も高いのは男性が35~39歳で、女性が60歳以上となっています。なお、単身世帯の男女別平均は、男性が4万6886円、女性が4万1346円です。この結果から、女性よりも男性の方が、食費がかかっていることが分かります。
男性は、仕事の忙しさから外食やコンビニの利用が多くなり、食費が高くなってしまう傾向があります。その傾向は、働き盛りといわれる年代を含む、35~59歳で強く出ているようで、この年代は、男女で約1万円の差が出ています。
一方、女性においても、仕事による影響は否定できませんが、かつては平均3万円台で各年代収まっていたことを鑑みると、昨今の物価高の影響が出ていることがうかがえます。
食費で6万円は高い?
上記の平均的な食費と比較した場合、食品高騰により、食費が上がっているのは間違いありませんが、学生であってもなくても6万円は高いといえます。
食費にかけるお金は、手取りの10~15%が目安なので一般的な会社員であれば、例えば手取りが20万円だとしたら、食費は2万円~3万円に収めます。食費の基準が分からなくなったら、自分の手取りを基に計算してみましょう。手取りの15%を超えるようであれば、食費を見直すのがおすすめです。
仕送りを増やすか節約をするか
学生の親の立場からすると、仕送りを増やすべきか、節約をさせるべきか悩むところですが、まずは、節約をさせるようにしましょう。
食費を抑えるためには自炊が必須です。外食が多い場合は、自炊をさせるのがおすすめです。作り置きをしたり、食品を冷凍保存したりすることで食費を抑えられます。また、自炊は外食に行く時間を節約できるので、タイムパフォーマンスも良くなります。
自炊が難しい場合は、お惣菜やレトルト、冷凍食品を活用するのがおすすめです。特にお惣菜は、遅い時間に買いに行くと安くなっていることが多いので、帰りが遅くなる場合に適しています。
これらを徹底して行えば、食費は抑えられます。それでも改善しない場合は、仕送りの増額を検討しましょう。
食費を節約する方法
上記で紹介した節約方法以外にも、たくさんのやり方があります。以下では、どんなものがあるのかを具体的に解説します。
安い食材を使う
もやしや豆腐、鶏肉など比較的安い食材を使って料理をしましょう。安い食材の代表格ともいえるもやしは、炒めたり、煮たりとさまざまな調理方法で使える万能食材です。安い食材を使った料理のレパートリーを増やせば、食費はかなり節約できるでしょう。
1ヶ月の食費を決める
まずは、食費の予算を決めましょう。あらかじめ予算を決めておけば、無駄遣いも減り、収支の計算もしやすくなります。予算を決める前に、自分が食費にどれだけ使っているのかを把握する必要があります。家計簿をつける習慣をつけて、しっかりと確認しておきましょう。
食費の平均額は4万円
上記で解説したとおり、単身世帯の食費の平均額は、男女ともに4万円代です。外食が増えるとおのずと食費は上がります。食費で6万円というのは高いので、自炊をしたり、お惣菜を購入したりと、外食を減らすのがおすすめです。仕送りの額も大切ですが、まずは自分ができる節約をして、食費を抑えることから始めましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 2024年 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 表番号2
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー