夏になってきたので、湯船に浸かる頻度を「毎日」から「週2日」に減らしたいと思っています。水道光熱費はどのくらい節約できるでしょうか?

配信日: 2025.07.06

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夏になってきたので、湯船に浸かる頻度を「毎日」から「週2日」に減らしたいと思っています。水道光熱費はどのくらい節約できるでしょうか?
日々の疲れを癒やすために、毎日湯船に浸かる人も多いのではないでしょうか。湯船に浸かるとリラックスでき、リフレッシュにもつながります。しかし、気になるのは水道光熱費です。多くのお湯を使うため、毎日湯船に浸かった場合水道光熱費も高くなってしまいます。
 
今回の記事では、湯船に浸かる頻度を毎日から週2日に減らした場合、水道光熱費にどのくらい差が出るか解説します。
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1回あたりの入浴にかかる水道光熱費

まずは、湯船を1回沸かす際に、どのくらい水道光熱費がかかるか見ていきます。
 
今回は下記の条件を参考にして計算します。
 

・東京都23区在住、都市ガス
・水量:200リットル(0.2立方メートル)
・呼び径:13ミリ
・上昇温度:20度
・熱効率:80%
・発熱量:1万750キロカロリー(1立方メートルあたり45メガジュール)
・都市ガス基準単位料金:130.46円/立方メートル(東京ガス株式会社一般契約料金B表)

 
最初に水道料金です。東京都水道局の料金自動計算(23区)ツールを基に計算すると、湯船に毎日お湯をためた場合の1ヶ月あたりの水道料金は1586円です(水道料金970円、下水道料金616円)。1日あたりに換算すると、約53円です。
 
次にガス料金です。都市ガスの場合、ガス料金は、「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×都市ガス基準単位料金」で計算します。計算式に当てはめると、20度×200リットル÷(0.8×1万750キロカロリー)×130.46円/立方メートル=約61円です。
 
水道料金とガス料金を合計すると、湯船を1回沸かしたときの水道光熱費は約114円となります。
 

「毎日」と「週2日」でどのくらい変わる?

上記の計算を基に、毎日湯船に浸かる場合と、週2日で浸かる場合をそれぞれ計算してみます。
 
まず、毎日浸かる場合は以下のようになります。
 

・1ヶ月(30日)あたりの水道光熱費:約3420円
・1年あたりの水道光熱費:約4万1040円

 
次に、週2日に減らした場合は以下のとおりです。
 

・1ヶ月あたりの水道光熱費:約912円
・1年あたりの水道光熱費:約1万944円

 
以上から、およそ4倍の差があることが分かります。湯船に浸かるのを週2日に減らすだけで、かなりの節約になるでしょう。
 

お風呂で節約する方法

湯船に入る回数を減らす以外に、実践できる節約方法を紹介します。以下で解説する方法を取り入れれば、水道光熱費をさらに抑えることができるでしょう。
 

ガス会社やプランを見直す

契約しているガス会社やプランを見直すことで、料金が安くなることがあります。各会社によって強みが異なるので、ホームページなどでそれぞれの特徴を理解することが大切です。
 
また、ガスと電気のセット割を用いているところも多く、同時に電気代も抑えられることがあります。それぞれの会社を比べて、どのプランが自分に合っているのかを考えてみましょう。
 

浴槽にふたをする

浴槽にふたをすれば、長時間保温ができ、追い炊きの回数を減らせます。また、汚れやゴミの混入防止にもなり、きれいな湯船が保てるのもメリットです。ふたはホームセンターなどで簡単に購入できます。家族が多い家庭やお風呂に入る時間がバラバラな家庭におすすめです。
 

省エネグッズを使う

省エネグッズを利用すれば、水道光熱費を抑えられます。例えば、節水できるシャワーヘッドは、使用感をあまり変えずに水量を減らすことが可能な商品もあります。ほかの省エネグッズとして、湯船の温度を下げにくくするアイテムや、節水バスタブなどが挙げられます。
 

お湯の設定温度を下げる

お湯の設定温度が高すぎるとガス料金も高くなります。夏は設定温度を低くしても快適に入浴できる場合があり、節約にもつながります。
 

シャワーを出しっぱなしにしない

「あとこの部分を流すだけ……」と、ついシャワーを出しっぱなしにしてしまうことも多いのではないでしょうか。シャワーをこまめに止めるだけで、無駄な水道光熱費を支払わずに済みます。使わないときはシャワーを止めることを意識しましょう。
 

無理のない範囲で節約を心がけよう

湯船に浸かる回数を減らすことで、水道光熱費の支出をかなり抑えることができます。また、湯船に浸かる回数を減らす以外にも、さまざまな節約方法を取り入れることでさらに効果的に入浴時の費用を抑えられるでしょう。ただし、無理のない範囲で実践することがおすすめです。
 

出典

東京都水道局 料金自動計算(23区)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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