4人家族で外食費が「月3万円」は使いすぎ?ファミレスだけでも1回の会計で7000円を超えるのですが…。
配信日: 2025.07.05

今回のケースのようにファミレスなど手軽に利用できるお店でも、4人で食事をすれば1回で7000円を超えてしまうこともあるようです。これは普通のことなのでしょうか? それとも、使いすぎなのでしょうか?
本記事では、4人家族の外食費の平均や、家計への影響、外食費を無理なくコントロールするコツなどを分かりやすく解説します。

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目次
4人家族の外食費ってどれくらい?
総務省統計局が公表している「家計調査(家計収支編)2024年 二人以上の世帯」のデータによると、2024年の4人家族の家庭全体の食費平均は月9万6328円でした。その中でも外食費は1万9116円で、「外食費月3万円」は平均額より1万円ほど多いことが分かります。
しかし、チェーンのファミレスや回転ずしだけで見ると、4人家族の1回の食事が4000円〜6000円、焼き肉などのやや高額な外食になると1万円を超えることも少なくないでしょう。
結論として、「4人家族で月3万円という外食費は、全国平均と比べて『やや高め』あるいは『普通』」といえるでしょう。
ファミレスで7000円超は妥当? 何が原因?
ファミレスで1回7000円超となると、それはランチではなく夕食やドリンクバー、デザートなどを含めた場合がほとんどなのではないでしょうか。チェーン店のドリンクバーやセットメニュー、子ども向けプレートなどを加えると、自然と会計は膨らむでしょう。
例えば、大人2人子ども2人で、ハンバーグやパスタ、キッズメニュー、ドリンクバーを加えると「1人1500〜2000円」ほどになり、合計すると7000円前後は十分にあり得るでしょう。仮にこれを月に3〜4回繰り返せば、外食費が3万円を超えるのは納得の数字です。
家計に与える影響は?
月3万円の外食費を12ヶ月続けると、年間で36万円になります。総食費平均の月9万6328円(年間約116万円)と比較すると、食費全体の中で外食が約3分の1を占める計算になります。
これは、食費のうち外食がかなりのウェイトを占めていることを示しています。一方で、「外食は楽しみ・気分転換・家族時間」として、メリットも大きいため、一律に“削るべき”とは言い切れません。
このままで“使いすぎ”? それともOK?
・節約重視の家庭:「外食費=月1〜2万円以内」が安心ライン。これ以上になると、他の固定費や貯蓄に影響が出やすくなります。
・外食を楽しむ家庭:月3万円は生活の質を支える投資ともいえます。実際、「月3〜4万円」は平均的ともされており、外食が家族交流の軸になっているなら妥当ともいえるでしょう。
無理せず外食費をコントロールするコツ
例えば、外食を昼間のランチだけに絞ると、1回あたり4人で3000円~6000円に抑えられ、月に2回でも「3万円→1万2000円」程度に減らせます。
また、外食頻度を月2回にして1回5000円と計算すれば、月1万円で収まります。外食自体を「ちょっとしたごほうび」「家族の会話の場」ととらえ、予算枠を決めて楽しむ方法が安心です。
まとめ
4人家族で月3万円の外食費、ファミレス一回7000円超……。月の外食費平均と比較すると多少高いとは言えますが、一概に「使いすぎ」とはいえません。
全国平均ではやや高めの設定ですが、「楽しみ」を重視すれば妥当な範囲でもあるでしょう。家計に与える影響を見ながら、頻度やタイミングを見直すだけで上手に調整できます。ぜひ、あなたの家庭に合ったバランスを見つけて、心地いい「外食との付き合い方」を整えていきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年 表番号3-1
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー