スシローが気づけば「1皿120円」に! 元を取るなら“赤身・ケーキ”がおすすめ? 原価の「高い・低い」メニューや、おトクな食べ方を解説
今回はネタ別原価率の差をひもときながら、物価高で値上げラッシュの中でも、おトクに回転ずしを楽しむヒントを解説します。
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目次
120円皿でも原価率50%の薄利主義は健在
外食全体の平均原価率が30%前後と言われるなか、スシローは「うまいすしを、腹一杯。」の旗を降ろさず、業界水準よりも高い原価率約50%を掲げています。外食業界の中では薄利で顧客重視のサービスを提供しているのです。
つまり、消費者視点では「高くなった」のではなく、値上げは「品質が据え置きで価格が追いついた」状態です。皿単価に惑わされず、まずは“原価率50%ブランド”という前提を頭に入れておきましょう。
赤身とケーキは店泣かせ? 高原価ネタをピンポイントで狙え
同じ120円でも、店のもうけ幅は雲泥の差があります。その象徴がまぐろ赤身です。「スシローの赤身はほぼ赤字です。」というキャッチコピーを掲げるほど、利益が出づらい“呼び込みネタ”になっています。
さらに、盲点がデザートです。過去の報道によると、ケーキ類の原価は、商品によっては魚介並みの高コストです。一方、ツナマヨ、玉子、みそ汁などは原価が低く、利益を稼ぐ守りのネタとなっています。
原価率の高さとおいしさは比例するわけではありませんが、「回転ずしで元を取りたい!」と思う人にとっては、高原価ネタを中心に楽しむことが満足度とコスパを両立させるコツです。
株主優待×クーポンで1皿あたりの単価が下げられる
スシローを運営する「FOOD & LIFE COMPANIES」の株を持っていると、保有株式数、継続保有年数に応じて、年に2回株主優待割引券をもらうことができます。100株保有で3年未満の場合は、半期に1回、1650円分の優待券がもらえます。
さらに、この優待券はお会計時に1円単位で使えるため利便性が非常に高いです。スマホのバーコード提示、書面提示、どちらでも利用可能です。
さらに、お得なのがクーポンとの併用です。スシローの公式アプリやLINE抽選、レシートアンケートなどで手に入るクーポンと一緒に使えば、その割引効果はぐっと大きくなります。優待券はクーポンがある日を狙ってまとめて使うのが一番おトクです。
図表1
株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 株主優待
フェア情報を先読みして“赤字ネタ”を110円で堪能する
値上げ後も、スシローは定期的に期間限定のおトクなフェアを実施していますいます。今年6月の「スシローの日」では、本まぐろ中とろが税込110円~で提供されていました。
キャンペーン情報はSNSやCMを通じて事前告知されることが多いため、キャンペーン情報を見逃さず、キャンペーンに合わせて、高原価ネタを堪能することも回転ずしを楽しむコツの1つです。
情報を制した者が勝つ! 120円皿を超コスパで楽しもう
回転ずしが1皿120円以上へと値上げされた現在も、ネタ選び・株主優待・クーポン・フェアという4つの武器をそろえれば、かつての100円時代を上回るお得感を手にできます。まぐろ赤身やデザートなど店泣かせの高原価ネタを軸にしつつ、優待券とデジタルクーポンを合わせて使えば実質1皿100円未満にコストを抑えることも可能です。
カギになるのは「最新情報をいち早くおさえること」です。食べる前のひと手間が、会計時の大きな差につながります。コツをおさえて、お得においしく回転ずしを堪能しましょう。
出典
株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 株主優待
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

