社会人2年目の後輩の貯金がもうすぐ「300万円」に届きそうだと。私は5年目ですが、貯金が「100万円」しかないのですが、少ないでしょうか?

配信日: 2025.07.08
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社会人2年目の後輩の貯金がもうすぐ「300万円」に届きそうだと。私は5年目ですが、貯金が「100万円」しかないのですが、少ないでしょうか?
社会人になると、周囲とのお金の話題が気になるものです。特に、貯金額の話題になると相手と比較しやすく、落ち込んでしまうこともあるでしょう。例えば、後輩が社会人2年目で貯金300万円近いと聞けば、「私は5年目なのにまだ100万円……」と不安になってしまうかもしれません。
 
そこで本記事では、20代の貯金事情や人によって差が出る理由、そして今からできる貯金の工夫について解説します。
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20代の平均貯金額はどれくらい?

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査](令和5年)」によると、20代の平均貯金額(金融資産を保有していない世帯を含む)は65万円です。この数字を見ると、後輩の貯金300万円は確かに多く見えますが、同時に「100万円貯金しているあなた」は平均以上ともいえるのです。
 
同調査によると20代の金融資産非保有は43.9%で、まったく貯金できていない人も多くいることを示しています。したがって、「100万円しかない」と落ち込む必要はありません。むしろ、堅実に貯めてきた成果だと捉えるべきでしょう。
 

なぜこんなに差が出る? 生活スタイルと習慣の違い

同じ会社で働く人同士でも、貯金額に差が出るのは自然なことです。なぜなら、収入だけでなく「生活スタイル」「家族構成」「金銭感覚」など、貯金に影響する要素が人それぞれだからです。
 
例えば、実家暮らしの人は家賃や光熱費、食費を大きく節約できます。一方で一人暮らしの人は月に10万円以上の固定費がかかることもあり、その分、貯金に回せるお金が減ります。また、趣味や交際費にかける金額も人によって異なり、今を楽しむことを優先したいなどといった価値観を持つ人もいます。
 
さらに、奨学金の返済があるかどうかも大きな要素です。毎月数万円を返済していれば、その分の余裕は減ります。このように、一見同じ条件のようでも、背景には多くの違いがあるため、単純に比較するのはあまり意味がありません。
 

今からできる! 貯金を増やすコツ

「自分は貯金が苦手かも……」と感じている方も、安心してください。貯金は、特別なスキルがなくても「やり方」と「習慣」を見直すことで、誰でも着実に増やすことができます。実は少しの工夫と意識改革をすることで、毎月数万円単位で貯金を増やすことも十分可能です。本章では、今日からでもすぐに始められる実践的な方法をご紹介します。
 
1. 先取り貯金をする
 
給料が入ったらすぐに、一定額を貯金用口座に移す「先取り貯金」を習慣にしましょう。残ったお金で生活するようにすれば、無理なく貯金ができます。
 
2. 自動積立を活用する
 
銀行の自動積立機能を使えば、毎月決まった日に指定金額が自動で積み立てられます。手間もなく、忘れずに続けられる方法です。
 
3. 支出の見直しをする
 
固定費(家賃、通信費、保険など)の見直しは、長期的に大きな効果があります。また、コンビニでの買い物やサブスクなど、毎月の“なんとなくの支出”も見直してみましょう。
 
4. 目標を決めて貯金する
 
「半年後に30万円貯める」「来年は海外旅行に行く」など、具体的な目標があると貯金のモチベーションが上がります。
 
5. ボーナスはなるべく貯蓄へ
 
ボーナスは生活費とは別に貯金しやすいお金です。すべて使ってしまうのではなく、一部でも貯蓄に回す習慣をつけましょう。
 
こうした工夫を積み重ねることで、無理のない範囲でしっかりと貯金を増やすことができます。
 

貯金額は比較ではなく、自分の将来を基準に

社会人2年目で300万円貯金できる後輩がいると、自分の貯金額が少なく感じてしまうのは自然なことです。しかし、生活状況や支出のスタイルは人それぞれ。あなたの100万円は、決して少ないものではありません。
 
貯金は、将来に備える大切な手段です。他人と比べて一喜一憂するのではなく、「自分はどう生きたいのか」「どんなライフプランを描きたいのか」に目を向けて、無理のないペースで積み立てていくことが大切です。少しずつでも継続することで、必ず成果はついてくるでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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