円安で生じた「家計」の「赤字」は「年間22万円」!? 最も支出が増えた費目はなに?
特に影響が大きいのはどのような費目なのか、実際にいくらぐらい赤字になっているのか、さらにはほかの家庭の事情も気になるという人もいるかもしれません。
本記事では、円安の影響により支出が増えた費目や節約している人の割合をご紹介するとともに、食費の上手な節約方法についてもまとめました。家計をチェックする際の参考にしてください。
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円安により支出が増えた費目
Song合同会社が2025年に実施したアンケート調査によると、夫婦+子ども一人のモデル世帯において「物価高を強く実感している」と答えた割合は全体の74%を占めています。年間赤字試算は約22万円となっており、その内訳は以下の通りです。
●食費:+9万6000円
●光熱費:+5万4000円
●ガソリン・交通費:4万円
●日用品:+3万円
特に30代の子育て世帯では、食料品や日用品がじわじわと値上がりしていることを最も負担に感じているようです。
円安の影響で節約している人の割合
同調査によると「円安の影響を受けて節約している」という回答が全体の半数にのぼります。中でも30%は「さらに節約を本格化させる」と答えました。
節約するにあたって最初に削る項目として最も多かった回答が「外食」の66%で、次いで「レジャー/旅行」の52%、「サブスク/娯楽」の41%となっています。また、即実行している節約のための対策には「まとめ買い&冷凍保存」「ポイント還元サービスの活用」「電気料金プランの見直し」などが挙げられています。
一方で「節約しないと思う」と答えた人が20%、「検討中」という人が12%いるように、節約の必要性を強く感じていない人も一定数はいると考えられます。
食費の上手な節約方法
同調査で年間赤字の内訳として特に多くの割合を占めている「食費」について、上手な節約方法をご紹介します。
まず、食費の節約を検討するうえで、目安にすべき1ヶ月の食費を先に決めておくことをおすすめします。2024年の「家計調査 家計収支編」によると、3人世帯の1ヶ月の食費の平均は8万7876円です。現在かかっている食費が平均と比べてどうなのかを確認し、どのくらい節約が必要なのか考えてみるとよいでしょう。
食費を節約するおすすめの方法には、以下のようなものがあります。
●まとめ買いをして買い物へ行く頻度を減らす
●コンビニはなるべく利用しない
●買う店を使い分ける
●調味料などはコスパのよさで選ぶ
●キャッシュレス決済を活用してポイントをためる
●アプリのクーポンを利用する
●使い切れない食材は冷凍保存する
食材を買う店を使い分ける際は、100円ショップやドラッグストア・ネット通販なども積極的に利用していきましょう。また、直売所はスーパーより安く買える可能性があるので、近所にある場合はスーパーと上手に使い分けることをおすすめします。
円安で生じた家計の赤字「年間22万円」のうち、最も支出が増えたのは「食費」
Song合同会社の調査結果によると、円安の影響による年間赤字試算は約22万円です。最も支出が増えたのは「食費」の+9万6000円で、次いで「光熱費」「ガソリン+交通費」「日用品」となっています。
また、円安により節約している人の割合は全体の半数にのぼります。
特に支出が増えたと感じる人が多い「食費」については、まとめ買いや買う店の使い分け、キャッシュレス決済の活用によりポイントをためるなどの方法で節約する方法があります。自分にあった節約方法を見つけていきましょう。
出典
Song合同会社 円安家計防衛術の実態に関するアンケート調査
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年 表番号3-1
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
