年収300万円の独身の姉が「プリウス」を買うそうです。「維持費」や「ローン」を試算すると家計への影響が大きい気がしますが、心配しすぎでしょうか?

配信日: 2025.07.09
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年収300万円の独身の姉が「プリウス」を買うそうです。「維持費」や「ローン」を試算すると家計への影響が大きい気がしますが、心配しすぎでしょうか?
国産ハイブリッドカーとして高い人気を誇るプリウスは、車両価格が高いイメージがある人もいるでしょう。
 
しかし、維持費はほかの車種よりも安く済む場合もあるようなので、詳しく確認してみることをおすすめします。
 
本記事では、年収300万円でプリウスを所有できるかどうかを確認するために、ローンで購入した場合の月々の返済額や年間にかかる維持費、所有する上でのポイントなどをご紹介します。
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年収300万円でプリウスは購入できる?

車をローンで購入する場合、年収の4~5割以下におさえることで無理なく返済できるという考えがあるようです。年収300万円で4~5割以下ということは、120万~150万円以下で購入できる車を選ぶと負担が少ないということになるでしょう。
 
プリウスの車両価格は、グレードによって異なります。最もグレードの低いモデルでも270万円台のため、頭金なしで購入することは難しいかもしれません。
 
例えば車両価格270万円のプリウスを、ローンを組んで購入する場合、月々の支払いがいくらぐらいになるのか確認してみましょう。マイカーローン返済額シミュレーションでいくつかのパターンを試算してみた結果、以下のようになりました。
 

【パターンA】

●借入期間:5年
●ボーナス返済額:5万円
●金利:年2.05%

 

【パターンB】

●借入期間:10年
●ボーナス返済額:10万円
●金利:年2.05%

パターンAの場合は月々の返済額が4万6506円、ボーナス月の返済額は5万1765円、パターンBの場合は月々の返済額が2万3981円、ボーナス月の返済額が2万9508円です。
 
毎月の基本給が20万円、ボーナスが年間60万円で年収300万円とした場合、月々の手取りは16万円程度になる可能性があります。その中から上記の金額を返済に充てても生活に支障はないか、考えてみるとよいでしょう。
 

年収300万円でプリウスを維持することは可能?

プリウスをローンで購入できたとしても、維持費を支払うことが難しいようであれば、所有し続けることは難しいかもしれません。
 
車の維持費には、ガソリン代や自動車税、車検代、任意保険料などがあります。ガソリン代は走行距離によって変わってくるため、自動車税と車検代、任意保険料の目安を確認してみましょう。
 
総務省によると、総排気量1500cc超2000cc以下の自家用乗用車の自動車税率は3万6000円です。プリウスの総排気量は1797ccまたは1986ccなので、この税率に該当します。
 
車検代については依頼先や車の状態にもよりますが、6万円台で済んでいる例もあるので参考にするとよいでしょう。
 
また、任意保険料は契約者の年齢や等級なども関係してくるので幅がありますが、以下の条件で年間6万7000円程度の例もあるようです。

●等級:新規6等級
●運転者年齢条件特約:26歳以上補償
●インターネット割引:1万2000円適用

上記を踏まえると、年間で17万円前後の維持費がかかるため、これにガソリン代や洗車代などをプラスすると20万円を超えることもあるでしょう。この場合、月額換算で1万7000円程度です。
 
またプリウスをローンで購入した場合の返済額を月々2万3981円とすると、月4万円ほどの出費になります。月々の手取りを16万円とした場合、車に4万円かかると12万円しか残らないため、生活が厳しくなるかもしれません。
 

ローン返済額と維持費を合計すると月4万円ほどかかる場合もあるため、年収300万円だと生活が厳しくなる可能性がある

車をローンで購入する場合、購入費を年収の4~5割以下にすると無理なく返済できるという考えがあるようです。プリウスの車両価格は安くても270万円台のため、月々の返済額が2万円以上になることもあるでしょう。
 
また、自動車税や車検代、任意保険料などの維持費もプラスすると月4万円ほどかかる場合もあるため、年収300万円だと生活が厳しくなる可能性があります。頭金に充てられるよう貯金したり、価格の安い中古車の購入を検討したりするとよいでしょう。
 

出典

総務省 2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります
トヨタ自動車株式会社 プリウス
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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