年収「300万円」で、カツカツの生活をしている一人暮らしの社会人→食費の節約したいですが「茶わん1杯」の「米の価格」はいくらでしょうか？ 「コンビニのサンドイッチ」の価格と比べて安いの？

日常の食事の中でも、日本人にとって欠かせない「ごはん」。その象徴ともいえるものが、茶わんに盛られた白いごはんです。
 
そんな私たちが普段何げなく食べている「茶わん1杯のごはん」の価格はいくらくらいなのか気になる人もいるでしょう。
 
そこで本記事では茶わん1杯分のごはんの価格を試算し、身近な存在である「コンビニのサンドイッチ」と比べてみたいと思います。

茶わん1杯のごはんは150グラム

農林水産省によると、一般的な「茶わん1杯分」のごはんの量は約150グラムとされています。これは炊きあがったごはんの重さであり、米で換算すると、およそ65グラムの精米から炊きあげられる量です。
 
つまり、茶わん1杯分のごはん＝精米約65グラムに相当すると考えられます。
 

そもそも「茶わん1杯」のご飯っていくらくらい？

2024年の「小売物価統計調査」（東京都区部のデータ）によれば、5キログラムあたりの米の平均価格は以下の通りです。

コシヒカリ：2951円
 
コシヒカリ以外の品種：2846円

この価格を基に、茶わん1杯分あたりの米の価格を計算してみましょう。

・コシヒカリの場合

2951円 ÷ 5000グラム ＝ 0.5902円／グラム
 
65グラム × 0.5902円 ＝約38.4円

 

・コシヒカリ以外の場合

2846円 ÷ 5000グラム ＝ 0.5692円／グラム
 
65グラム × 0.5692円 ＝約37.0円

つまり、茶わん1杯分のごはんの原価は37円〜38円程度ということになります。
 
もちろん、この金額には水道代や炊飯にかかる電気代などは含まれていませんが、純粋に「米の価格」として考えると、茶わん1杯分のごはんは40円以下で食べられるということが分かります。
 
また、上記は2024年の平均で計算していますが、米の価格については、2025年7月現在高値が続いています。仮に米5キログラムあたりの価格を4000円とした場合、茶わん1杯分のごはんの価格はおよそ52円となります。
 

コンビニのサンドイッチの価格は？

一方、忙しい現代人にとって手軽に購入できるコンビニのサンドイッチも、人気の高い軽食です。コンビニ各社がさまざまな種類のサンドイッチを販売していますが、一般的な価格帯としては、およそ300円〜400円前後の商品が多く見られます。
 
例えば、たまごやツナなどのベーシックなサンドイッチであっても、税込み価格で約250円前後が一般的です。さらにボリュームや具材が増えると、400円台の価格帯の商品も存在します。
 

ごはんとサンドイッチのコスト比較

ここまでの情報を基に、茶わん1杯分のごはんとコンビニサンドイッチの価格を表1にまとめました。
 
表1

食品名	内容量の目安	価格（概算）
茶わん1杯分のご飯 ※5キロ4000円の場合	約150グラム	約52円
コンビニサンドイッチ	約100〜200グラム	約250円〜400円台

※筆者作成
 
この比較から、コンビニのサンドイッチ1パックの価格で、茶わん約5〜8杯分のごはんが炊けるということが分かります。もちろん、サンドイッチはパンに加えて具材の価格も含まれるため、単純な比較は難しい部分もありますが、「主食としてのコスト」を見ると、ごはんの優秀さが際立ちます。
 

ごはんはコスト面でも優秀な主食

ここまで見てきたように、茶わん1杯分のごはんはおよそ52円で食べられるコストパフォーマンスに優れた主食です。加えて、和食を中心としたさまざまな料理と相性がよいという特徴があります。
 
一方で、サンドイッチは外出時や忙しいときなどに便利な選択肢ではあるものの、価格だけを見れば少々割高です。日々の食生活においては、ごはんを中心とした食事の方が、栄養面・経済面ともにバランスがよいと考えられます。
 
もちろん、ライフスタイルや嗜好（しこう）に応じて、サンドイッチを選ぶこともあるでしょう。しかし、この結果は改めて「ごはんのありがたみ」や「お米のコスパ」を感じるきっかけにもなるのではないでしょうか。
 

出典

農林水産省　ご飯のカロリーはどのくらいありますか。
農林水産省　茶わん1杯のお米の値段
e-Stat 政府統計の総合窓口　小売物価統計調査 / 小売物価統計調査（動向編）
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー