「夜間の電気代が安い」と聞いて“洗濯”や“料理”を夜にしてるけど、本当に安くなってる? 時間帯で料金が変わるってどういう仕組みなんでしょうか?

配信日: 2025.07.10
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「夜間の電気代が安い」と聞いて“洗濯”や“料理”を夜にしてるけど、本当に安くなってる? 時間帯で料金が変わるってどういう仕組みなんでしょうか?
「夜に電気を使うと電気代が安くなる」と耳にして、洗濯機を夜に回したり、夕食の下ごしらえを深夜にしたりしていませんか? 実はこの節約方法、本当に効果があるかは「契約している電気料金プラン」によって変わります。
 
本記事では、時間帯で料金が変わる仕組みをわかりやすく解説しながら、電気代を安く抑えるためのポイントを紹介します。「節約しているつもりが、逆に損していた…」という事態を防ぐためにも、ぜひチェックしてみてください。
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夜に洗濯や料理をすると電気代が安くなるって本当?

「時間帯別料金プラン」を契約していれば、夜に電気を使うと安くなる可能性があります。
 
しかし、すべての契約者がその対象ではありません。多くの人が契約している「従量電灯プラン(旧:東京電力なら従量電灯B)」では、1日を通して料金は変わりません。
 
この場合、夜に洗濯機を回しても、朝でも昼でも電気代は同じです。一方、「時間帯別料金プラン」を契約している人は、電気を使う時間によって料金が変動します。
 
このプランでは、主に深夜帯が割安に設定されていますが、プランによっては21時からや翌9時までなど、割安となる時間帯が異なる場合もあります。つまり、「夜に使えばおトク」とは限らないのです。自分の契約プランを確認することが先決です。
 

「時間帯別料金プラン」の仕組みをわかりやすく解説

時間帯別料金プランとは、1日の時間帯を「昼間」「夜間」などに分けて、それぞれ異なる電気料金を設定する仕組みのことです。
 
東京電力の「スマートライフプラン」を例にすると、午前1時から午前6時の電気代が27.86円、それ以外の時間帯は35.76円と、深夜帯の方が約10円電気代が安くなる料金イメージです。この仕組みは、電力需要のピークを分散させるために作られています。
 
昼間(特に夏の午後)は、エアコンなどの使用で電力使用量が増えるため、その時間帯は割高に設定されています。夜間は電力の使用が減るため、その分安くして、使用時間をずらしてもらう狙いがあります。
 
ただし、このプランは「日中にあまり電気を使わない家庭」に向いているものです。日中に家にいて電化製品を多く使う人には向かない場合があります。
 

プランの内容次第で、夜に電気を使っても安くならないことも

以下のようなケースでは夜に使っても節約にならないことがあります。


・契約しているのが「従量電灯プラン」などの一律料金プラン
・「時間帯別プラン」に加入しているが、日中にも多くの電気を使用している(※実際の料金単価や割安時間帯はプランごとに異なります)
・夜間料金が安い時間帯(たとえば23時以降)よりも早い時間に使っている(※割安時間帯はプランごとに異なります)

また、「時間帯別プラン」は、スマートメーター(電気使用量を30分ごとに自動計測する装置)が設置されていないと契約できないケースもあります。まずは、電力会社のマイページや検針票などで、今の契約プランを確認しましょう。
 

自分に合った電力プランを選ぶために見直したいポイント

電気代を節約するには、ただ「夜に使う」だけでなく、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。以下の3つの視点で見直してみましょう。
 

・ライフスタイルを把握する

昼間は不在で、夜に集中して電気を使うなら「時間帯別プラン」が向いています。
 

・使用時間帯の傾向をチェックする

家電の使用時間をざっくり記録してみましょう。夜だけでなく、日中の使用量が多い場合は従量プランの方が安くなることもあります。
 

・電力会社のプラン比較を活用する

各社のホームページや比較サイトで、使用状況に合ったプランを探せます。
 
プランは年に1回でも見直すことで、大きな節約効果につながることがあります。
 

電気の使い方と契約プランの見直しが節約のカギ!

「夜に電気を使えば安くなる」というのは、すべての家庭に当てはまるわけではありません。それが当てはまるのは「時間帯別料金プラン」に契約していて、かつ夜間に電気を多く使う家庭です。
 
逆に、日中も電化製品を頻繁に使う場合は、従量電灯プランの方が適しているかもしれません。まずは、自分の電力使用のタイミングと契約内容を確認すること。そして、必要に応じてプランを見直すことで、毎月の電気代に大きな差が出ることもあります。
 
「なんとなく夜に洗濯していたけれど、実はあまり意味なかった…」ということにならないよう、今日から自宅の電気料金プランを確認してみましょう!
 

出典

東京電力ホールディングス株式会社 スマートライフ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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