夏のボーナスで「40万円」を受け取りました!旅行にも行きたいため「10万円」だけ貯金に回したのですが、少なすぎるでしょうか…?
本記事では一般的なボーナスの使い道や、貯蓄する際の金額について解説します。
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ボーナスの使い道は「貯蓄」が第1位
株式会社ビズヒッツの「ボーナスの使い道に関する意識調査」によると、ボーナスの使い道として最も多いのは「貯蓄」です。表1は、同調査の結果を引用したものです。
表1
| 使い道 | 割合(パーセント) |
|---|---|
| 貯蓄に回す | 29.9 |
| 旅行に行く | 29.5 |
| 投資に回す | 10.0 |
| 家電を購入する | 6.6 |
| パソコンを購入する | 5.0 |
| 各種返済に回す | 4.8 |
| 生活費の補填 | 2.6 |
出典:株式会社ビズヒッツ「ボーナスの使い道に関する意識調査」を基に筆者作成
「貯蓄」を選ぶ理由としては、老後への備えや経済的な先行きへの不安が挙げられています。他にも住宅購入や結婚式、子どもの学費といった具体的な目的に向けて貯蓄を行っている世帯も存在します。貯蓄を除いた消費行動では「旅行」が最多です。他にもパソコンや家電など、金額の高いものを購入する人もいます。
「返済」の項目は、奨学金や車・住宅ローンなどに充てる人が多いようです。特にローンに関しては、金利の上昇といった懸念から、繰上げ返済を選択する人もいます。
その一方で、本当は使いたいけれど我慢するものとして最も多いのは「旅行」、次いで「スマホ購入」となっています。娯楽性が高く高額なものは、欲しいけれど必要不可欠ではないという考え方が強いようです。ほかにも服やバッグなどの衣類品も挙げられていますが、同じく必要不可欠ではないという考え方から先送りにされる傾向があります。
「40万円のボーナス」に対し「10万円の貯蓄」は平均的
40万円のボーナスのうち10万円を貯蓄に回すのは、平均的であるといえます。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、臨時収入などから貯蓄に回す金額の平均割合は27パーセントです。40万円のボーナスをもらったと仮定して、平均貯蓄金額は以下の通りです。
平均貯蓄金額=40万×0.27=10万8000円
そのため、10万円の貯蓄は妥当な金額であるといえるでしょう。
無駄遣いを防ぐボーナスの賢い使い方
さまざまな使い道のあるボーナスですが、衝動的に使ってしまうと後悔につながりかねません。無駄遣いを防ぐためにも、以下のポイントをおさえて金額の使い道を計画するのがおすすめです。
・自らのライフプランを考える
人生のステージによって、大きな出費を伴う機会を迎えることもあります。例として挙げられるのは引っ越しや結婚式、子どもの進学などです。資金はコツコツと貯める必要があるため、そういった予定がある場合は貯蓄に回すのが無難でしょう。
・使い道ごとの割合を決める
複数の使い道が存在する場合は、割合を決めて計画を立てるのがいいでしょう。大まかに「貯蓄」「趣味」「自己投資」の項目を設けて配分することがおすすめです。自由に使える金額も設定することで、労働へのモチベーションを失うことを防ぎます。
・自己投資も忘れずに
特に20〜30代のうちは、キャリアアップを行うか否かがその後の収入に大きな影響を及ぼします。将来的な転職を意識している場合は、資格取得なども必要になるでしょう。今のうちに自己投資を行うことで、この先のボーナス金額が上昇するかもしれません。
まとめ
ボーナスなどの臨時収入において、貯蓄が占める平均割合は27パーセント程度です。そのため、ボーナスが40万円であれば、10万円の貯蓄はちょうどいい金額であるといえます。その他にも自己投資や趣味など、複数の使い道を決定することで、より充実した生活を送ることができるでしょう。
出典
株式会社ビズヒッツ ボーナスの使い道に関する意識調査[PRTIMES]
金融広報中央委員会「知るぽると」 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年) 表番号9
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
