夏は愛犬の「熱中症予防」のため、エアコンを1日中“つけっぱなし”の予定！ 電気代が心配ですが「1ヶ月」でどのくらいになるでしょうか？ 支出を抑えるポイントも解説

夏になると毎年熱中症に対する注意喚起がされますが、ペットがいる家庭では、人間のみならずペットも熱中症にならないように気を配る必要があります。
 
熱中症対策としては、エアコンで屋内の温度を下げるのが有効ですが、どうしてもエアコンの稼働時間が長くなるため、電気代が気になる人もいるでしょう。
 
本記事では、エアコンを1日つけっぱなしにした場合の電気代や、電気代を抑えるポイントなどについて解説します。

動物も熱中症になる

犬や猫などは、人と違って汗腺がごく一部にしかなく、体温を下げるのが苦手です。そのため、高温多湿の夏場は人と同じように、熱中症にならないように注意しなければなりません。
 
もし熱中症になった場合、動物病院で治療を受ける必要があります。ペットの種類や動物病院によって相場は変動しますが、犬の熱中症の年間平均診療費は通院だけでも年間平均1万7000円以上、入院すると年間平均6万9000円以上の治療費がかかるというデータもあります。
 

エアコンを1日つけっぱなしにした場合の電気代

エアコンを1日つけっぱなしにした場合、どの程度電気代がかかるのでしょうか。消費電力は機種によって異なりますが、Panasonicが販売しているCS-220CEXの場合、1時間あたりの電気代の目安は1時間あたり3.8～22円（電力料金目安単価31円／kWhで計算）です。
 
仮に1ヶ月（24時間×30日）稼働し続けた場合、2736～1万5840円かかります。この金額をどう捉えるかは人によって異なるでしょうが、大切なペットが飼い主不在時も安心して過ごせること、前述のように熱中症になってしまったときにかかる治療費の相場を考えると、安いともいえるのではないでしょうか。
 

電気代を抑えるためのポイント

エアコンの電気代がどうしても気になる場合は、以下の方法を試してみましょう。
 

扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターを併用することで、室内の空気の循環が改善し、エアコンの設定温度を低く保てるようになります。冷たい空気は下にたまりやすいという性質があります。
 
エアコン使用時に室内の空気の循環を生み出せば、足元にたまっている冷気が首や顔まで届くようになるため、エアコンの設定温度を低くしても快適に過ごせます。設定温度を低く設定できれば、エアコンの電気代を抑えることができます。
 
なお、エアコンと一緒に使用する際は、エアコンの風向きは水平に、扇風機やサーキュレーターは首振りモードにしたうえで可能な限り上に向けて設置するといいでしょう。
 

こまめにフィルターの掃除をする

こまめなエアコンのフィルターの掃除も、電気代の節約に効果的です。エアコンは、吸い込んだ空気をエアコンの内部で設定温度に調節してから吐き出しています。
 
フィルターが汚れていると風の通り道が塞がれてしまい、空気を吸い込む力が低下します。その結果、通常よりも多くの電力を消費し、電気代も高くなるため、定期的にフィルターの手入れをしましょう。
 

ペットがいる家庭では基本的にエアコンは1日中つけっぱなしにするべき

人間と同様に、ペットも熱中症にかかります。
 
エアコンのつけっぱなしは電気代が気になるところですが、ペットが熱中症にかかった場合、電気代以上の治療費や入院費用がかかる可能性がありますし、最悪のケースでは命を落とすこともあります。ペットのいる家庭では特に、夏場は可能な限りエアコンをつけっぱなしにしておくことをおすすめします。
 
電気代が気になる場合は無理のない範囲で、エアコンの設定温度を下げる、扇風機やサーキュレーターを併用する、エアコンのフィルターの掃除をするなどの工夫をして節約を試みましょう。
 

出典

Panasonic エアコンの1時間あたりの電気代の目安（品番別）CS-220CEX
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー