一人暮らしをしている大学生です。「奨学金」と「バイト代」で親からの援助なしですが、周りの同期生に驚かれます。自分のような学生は少ないのでしょうか?

配信日: 2025.07.11
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一人暮らしをしている大学生です。「奨学金」と「バイト代」で親からの援助なしですが、周りの同期生に驚かれます。自分のような学生は少ないのでしょうか?
一人暮らしの学生生活には、家賃や光熱費、食費など多くの出費がつきものです。そんな中、親からの経済的な援助を受けずに生活している学生がいると聞くと、「本当にやっていけるのだろうか?」と不安に思う方もいるかもしれません。
 
本記事では、一人暮らしをしている学生の仕送り事情やアルバイト事情について詳しく解説します。あわせて、一人暮らしをする際にかかる生活費の平均相場もご紹介しますので、進学や一人暮らしを検討中の方はぜひ参考にしてください。
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仕送りをもらっていない学生は約2割

株式会社学生情報センターが2025年に一人暮らしの学生(大学生、専門学校生など)を対象に実施した調査によると、仕送り額として最も多かったのは「月5万円以下」で23.5%を占めました。次いで「月3万円以下」が19.9%、「仕送りをもらっていない」が22.0%という結果になっています。
 
このことから、月5万円以内の仕送りで生活している学生が全体の4割以上を占めている一方で、仕送りをまったくもらっていない学生は約2割と少数派であることが分かるでしょう。
 
また、同調査では学生のアルバイト事情についても明らかになっており、アルバイトをしている学生は46.0%に上ります。さらに、2つ以上のアルバイトを掛け持ちしている学生も含めると、その割合は75.8%に達しており、多くの学生が学業と並行して働いている実態が見えてきます。
 
月ごとのアルバイト収入で最も多いのは「8万円以下」が27.3%、次いで「5万円以下」が23.1%となっており、全体的に収入水準は控えめといえるでしょう。
 
こうしたデータからは、親の援助の有無にかかわらず、限られた収入で生活をやりくりしている学生が多いことがうかがえます。
 

大学生が一人暮らしをした際にかかる費用は

独立行政法人日本学生支援機構が公表する「令和4年度 学生生活調査結果」から、大学生が一人暮らしにかかる生活費について解説します。同資料内、大学学部・昼間部に通う学生の居住形態別学生生活費の主な内訳を表1にまとめました。
 
表1

区分 学寮の平均
(年間)
学寮の平均
(月間)
下宿、アパート、その他の平均
(年間)
下宿、アパート、その他の平均
(月間)
食費 23万4300円 1万9525円 26万2400円 約2万1867円
住宅・光熱費 28万1300円 約2万3442円 45万5400円 3万7950円
保健衛生費 4万5200円 約3767円 5万2800円 4400円
娯楽・し好費 11万3200円 約9433円 12万9900円 1万825円
その他の日常費 16万2900円 1万3575円 17万1300円 1万4275円
生活費合計 83万6900円 約6万9742円 107万1800円 約8万9317円

出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」を基に筆者作成
 
この資料によると、学寮の場合で毎月約7万円、下宿やアパートの場合で約9万円の生活費がかかっていることが分かります。
 
生活費のほかに授業料などの支払いもありますし、住む場所によって家賃の相場も変動するでしょう。あくまで生活費の平均相場として、参考にしてください。
 

仕送りをもらっていない学生は約2割と多くはない。計画的な収支管理を

大学生の一人暮らしには、家賃、光熱費、食費など、毎月多くの生活費がかかります。独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、学寮で暮らす場合の生活費は月約7万円、アパートや下宿などでは約9万円とされています。これに加え、授業料などの支出も必要になるでしょう。
 
こうした状況の中、親からの仕送りを一切受けずに生活している学生は、今回参照したアンケート調査では全体の約2割と決して多くはない結果です。
 
引き続き生活費の目安を把握し、今後も奨学金やバイト代で賄っていけるのか、しっかり考えておくことが大切でしょう。
 

出典

株式会社学生情報センター お金の使い方、推し活が2位浮上 ひとり暮らし学生724人のリアル実態調査 学生の約4割がキャシュレス派(8ページ~9ページ)
独立行政法人日本学生支援機構
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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