夫婦2人で食費は「月9万円」もかかります…友人宅は3人で「月6万円」ほどらしいですが、どこに“差”があるのでしょうか? 食費の平均もあわせて解説
本記事では、2人世帯の食費の平均や月9万円の食費は平均と比較して高いのか、食費が高くなりがちな理由や食費を抑えるコツを解説します。
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夫婦2人で食費「月9万円」は高い?
夫婦2人で月9万円の食費は平均より少し高めであるといえます。
総務省の2024年の家計調査によると、2人世帯の食費の平均は月約7万5400円となっているため、月9万円の食費は平均と比較すると少し高めです。
ただし、食費は住んでいる地域やライフスタイルなどによって差が出やすく、物価高の影響なども考慮すると、金額だけを見て一概に「高い」とは言いきれません。
実際に、総務省の家計調査で公表されている「2人以上世帯で都市階級別の食費平均」を見てみると、大都市は約9万1500円に対して、町・村を含む小都市では約7万6000円と大きく差があります。
首都圏に住んでいたり夫婦で共働きだったりと、家庭ごとの状況によって食費が高くなる原因はさまざまなので、まずは食費が高くなる原因を探ることから始めてみましょう。
食費を抑えるコツ
食費を抑えるためには、無理のない範囲で続けられる工夫を取り入れていくのがコツです。
まずは次の5つの方法を参考に、取り入れやすい方法から始めてみると良いでしょう。
・食費の予算を決める
・食費の内訳を把握する(浪費を減らす)
・節約食材を活用する
・買い物を工夫する
・外食を減らす
家庭ごとの状況により食費は大きく異なるため、自分たちの家庭に合った食費の予算を決めておくことで、意識的に浪費を防げたり食費が高くなる原因が見つけやすくなったりします。
食費の予算を決めたら、家計簿をつけて食費の内訳を把握してみるのもおすすめです。食費の内訳が明らかになることで、無駄に買ってしまっている物や食費が高くなる原因が明確になり対策を打ちやすくなります。
また、かさ増し食材や旬の食材など安くても満足感のある食材を活用したり、割引やセールをうまく活用したりするなど、使う食材を工夫するだけでも節約につながるでしょう。
買い物をする時は、長くても1週間ほどで使い切れる量を意識し、冷凍や長期間の保存ができるものをうまく活用し、食材が無駄になるのを防ぐことも大切です。
外食やお弁当などを買うことが多い場合には、その3回に1回を減らして自炊で賄うようにするだけでも大きな効果を得られる可能性が高いでしょう。
無理に節約しようとしても、続かなければリバウンドしてしまう可能性が高いため、家庭に合った方法を無理のない程度に続けてみてください。
まとめ
2人世帯の食費の平均は月約7万5400円なので、夫婦2人で月9万円の食費は平均と比較すると少し高めです。
ただし、食費は住んでいる地域やライフスタイルなどによって差が出やすく、物価高の影響などもあるため、金額だけを見て一概に食費が「高い」とは言いきれません。
食費が高いと感じるのであれば、まずは食費が高くなる原因を探って、食費を抑えるために無理のない範囲で続けられる工夫を生活に取り入れてみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年
執筆者 : 梅井沙也香
FP2級
