「スマホ代が毎月1万円以上」と話すと友人からWi-Fiを勧められました。実際「大手キャリアの容量無制限プラン」と「格安SIM+Wi-Fi」、どちらがお得なのでしょうか?
本記事では、「大手キャリアの通信容量無制限プラン」と「格安SIM+Wi-Fi(回線サービス)」のどちらがコストを節約できるのか比較してみましょう。
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目次
「大手キャリア」の通信容量無制限プランは「月額7500円~8500円程度」が相場
まずは、大手キャリアのプランから順を追って確認してみましょう。2025年7月7日現在の通信容量無制限のプランを比較したものが、表1となっています。
表1
| 携帯電話会社 | 月額(税込み) |
|---|---|
| A社(3GB~無制限プラン) | 8448円 |
| B社(使い放題プラン) | 8008円 |
| C社(無制限プラン) | 7425円 |
※筆者作成
どの会社も、おおむね月額7500円~8500円程度で通信容量無制限プランのサービスを展開していることが分かります。これに加え、端末代の分割払い契約を行った場合、端末代や支払いの期間にもよるものの、月額で1万円を超えてしまうケースは十分に考えられるでしょう。
家の固定回線(Wi-Fi)は「月額4000円~6000円程度」が一般的
では、1万円を超える通信費を節約するために、「自宅でWi-Fi環境の整備をする」場合、月にかかるコストの目安はどのくらいの金額になるのでしょうか。表2にて、前述の大手キャリア3社における固定回線プランの金額をまとめました。
表2
| 携帯電話会社・回線サービスタイプ | 月額(税込み) |
|---|---|
| A社 回線サービス(マンションタイプ) | 4400円~ |
| A社 回線サービス(戸建てタイプ) | 5720円~ |
| B社 回線サービス(マンションタイプE) | 3740円~ |
| B社 回線サービス(戸建てタイプ) | 6160円~ |
| C社 回線サービス(マンションタイプ) | 4180円~ |
| C社 回線サービス(戸建てタイプ) | 5720円~ |
※筆者作成(2025年7月7日現在)
この比較によると、どの会社もマンション(集合住宅)タイプよりも戸建てタイプの方が割高に設定されています。今回調査した結果では、マンションタイプでは4000円前後から、戸建てタイプは5000円~6000円程度が相場といえるでしょう。
このほか、プランによっては携帯電話との相互契約で安くなったり、より速度が出せるインターネット回線を提供するプランは割高になったりと、各社さまざまな特徴やオプションを付与する戦略をとっているようです。
戸建てタイプでも「格安SIM+Wi-Fi」の方がお得な可能性も
上記に加え、格安SIMの月額料金とWi-Fiサービスの料金を合計すると、大手キャリアの通信容量無制限プランとはどの程度の価格差が生まれるのでしょうか。
総務省によると「格安SIM」は「通信設備を持つ会社から、ネットワークを借りて携帯電話サービスを提供しているMVNO(Mobile Virtual Network Operator : 仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者のサービスを指すことが一般的」としています。
つまり、通信設備の導入および維持費が自社ではかからないため、大手キャリアよりも安くサービスを提供できるという仕組みです。
ここでは、ある格安SIMサービスの「音声通話+データ通信」のプランの金額を一部表3にまとめました。
表3
| 通信容量 | 月額(税込み) |
|---|---|
| 2GB | 850円 |
| 5GB | 950円 |
| 10GB | 1400円 |
※筆者作成(2025年7月7日現在)
表3の中でもっとも容量が多い10GBのプランと、今回紹介した戸建てタイプの回線サービス利用料を組み合わせたとしても、大手キャリアの通信容量無制限プランよりも月額料金が下回るケースがあります。
このことから、格安SIMサービスの10GBプランでも節約効果が見込めそうですが、外出先でのスマホの使い方によってはより容量が少なく安いプランを選択すると、さらに通信料の節約につなげられるでしょう。
まとめ
以前は携帯電話のプランやサービス提供をする企業の選択肢はそれほど多くありませんでしたが、今はさまざまな企業やプランが存在します。通信容量無制限プランのメリットをあまり感じられなかったり、月々のコストが高いと感じていたりする方は、一度通信費の見直しを進めてみてもよいかもしれません。
出典
総務省 携帯電話ポータルサイト (5)格安スマホ/格安SIMってなに?
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
