使わないテレビの「コンセント」を抜くのが日課だけど、夫に「年200円くらいしか節約できない」と言われ衝撃! 気を付けても意味はないの?“節約効果”を確認

配信日: 2025.07.13 更新日: 2025.07.14
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使わないテレビの「コンセント」を抜くのが日課だけど、夫に「年200円くらいしか節約できない」と言われ衝撃! 気を付けても意味はないの?“節約効果”を確認
家庭で使っていない家電のコンセントを抜くと、電気代の節約につながる……そう聞いたことはありませんか。とくにテレビやエアコンのように、使用していなくてもわずかに電力を消費し続ける機器は、一定のコストが発生しています。
 
こうした待機電力を減らすことが節電につながるとされる一方で、「年間数百円にすぎない」と考える人もおり、対策の優先度を下げてしまうケースもあるようです。
 
では、実際のところ、家庭全体でみると待機電力にかかる金額は1年間でいくらなのでしょうか。
 
本記事では、資源エネルギー庁のデータをもとに、待機電力の実態とその節約効果について、分かりやすく解説します。電気代が高くなりがちな夏に向けて、ぜひ参考にしてください。
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家庭の電気代に占める待機電力の割合とは

待機電力とは、家電を使用していない状態でも消費される電力のことです。
 
資源エネルギー庁の調査によると、家庭における年間の消費電力量は平均で4432キロワットアワーです。このうち、待機電力による消費量は228キロワットアワーで、消費電力量全体の約5%を占めています。
 
東京電力の電力量料金(1キロワットアワーあたり29.8円/2025年6月時点)をもとに試算すると、228キロワットアワーの待機電力は年間でおおよそ6800円です。この金額をみると、使用していない間にも積み重なる電力消費は、決して小さなものではないことが分かります。
 
だからこそ、待機電力の多い機器を見極めて優先的に対策することが、無駄な電力の効率的な削減につながるのです。
 

待機電力が多い家電は?

待機電力が消費されやすい家電には、テレビやエアコン、パソコン、電子レンジなどが挙げられます。これらは日常的に使用される一方で、使っていない時間にも通電している状態が長く、待機電力の主な発生源といえるでしょう。
 
例えば、テレビの待機電力量は平均0.5~2ワットとされており、ここでは1時間に1ワットで1日24時間通電していると仮定します。計算すると、年間の消費電力量は約8.76キロワットアワーになり、年間の電気代は約260円です。
 
そのため、機種や使い方によって異なりますが、コンセントを抜くことで節約できる電気代はおおむね200円前後と見て差し支えないでしょう。一方で、エアコンの待機電力は2~8ワットとされており、年間に換算すると500~2000円程度の電気代につながることもあります。
 
こうした機器が複数ある家庭では、年間6800円という待機電力の負担がさらに膨らむ可能性もあります。
 

「全部抜く」は非現実的? 実践しやすい節電方法とは

待機電力を完全にゼロにするのは難しいですが、資源エネルギー庁のデータによれば、使わないときに主電源をオフにするだけで約19%、コンセントを抜いたり節電タップを使ったりすることで、待機電力を最大49%削減できる可能性があるとされています。
 
仮に228キロワットアワーのうち半分を削減できたとすれば、年間で114キロワットアワーとなり、電気料金に換算すると約3400円の節約につながります。
 
とはいえ、全ての家電を毎回抜くのは現実的ではありませんが、待機電力の高い家電から優先して対策することで節電効果が得やすくなります。
 
例えば、エアコンを使わない春や秋は電源を抜く、旅行など長期で家を空けるときにテレビや電子レンジのプラグを抜くという工夫であれば実践しやすいのではないでしょうか。
 

テレビのコンセント、抜く価値は十分にある

待機電力は、家庭の年間消費電力量の約5%を占め、見えにくいながらも確実に電気代に影響を与えています。テレビ1台あたりでは年間200円前後と小さな額でも、複数台あると負担は無視できません。生活スタイルに合わせた無理のない工夫で、待機電力を上手に減らしていきましょう。
 

出典

資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ
東京電力 従量電灯
資源エネルギー庁 省エネってなに?
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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