エアコンを「24時間・3ヶ月」つけっぱなしにしたら、電気代はいくらかかる?25℃設定で徹底検証!

配信日: 2025.07.16
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エアコンを「24時間・3ヶ月」つけっぱなしにしたら、電気代はいくらかかる?25℃設定で徹底検証!
猛暑が年々厳しくなる中、「エアコンは24時間つけっぱなしにしておいた方が電気代は安くなる」と聞いたことがある人もいるでしょう。しかし一方で、「つけっぱなしにしていたら、電気代がとんでもないことになるのでは……?」という不安もあるのではないでしょうか。
 
とくに在宅時間が長い家庭や、ペットのために常時冷房が必要な方にとっては、「何時間までなら経済的?」「3ヶ月間フル稼働したらいくらになる?」といった点は重要な関心事です。
 
今回は、エアコンを25℃設定で24時間つけっぱなしにした場合、3ヶ月でどれくらいの電気代になるのかを検証。さらに、無理なく節約するためのポイントについても詳しく解説します。
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6畳用エアコン・25℃設定の場合、電気代はいくらになる?

まず、電気代の計算には以下のような前提条件を用います。


・使用するエアコンは6畳用(冷房能力2.2kW程度の標準モデル)
・設定温度は冷房25℃で、外気温は30℃前後と想定
・使用期間は6月〜8月の3ヶ月間、毎日24時間稼働
・電気料金単価は31円/kWhと仮定

エアコンの消費電力は、稼働の強弱によって変動しますが、一般的な6畳用の冷房時消費電力はおよそ「0.5〜0.7kW」です。中間を取り、0.6kWで試算してみましょう。まずは1時間の電気代を算出します。
 
0.6kW×31円(電力単価)=18.6円/1時間
 
では24時間運転した場合、
 
18.6円×24時間=約446円/日
 
つまり、1日あたりの電気代はおよそ446円になります。
 
上記より、1ヶ月(30日間)でかかる電気代は以下の通りです。
 
446円×30日=約1万3380円
 
「エアコンだけで1万3000円以上」と表示されると驚くかもしれませんが、24時間使い続けた結果としては、意外と現実的な数字と言えるでしょう。
 
タイトルにもあるようにエアコンを3ヶ月24時間つけっぱなしにした時の電気代は以下の通りです。
 
1万3380円×3ヶ月=約4万140円
 
各家庭のエアコンの性能にもよりますが、エアコンを25℃設定で24時間連続使用した場合、3ヶ月の冷房代はおよそ4万円前後と考えていいでしょう。
 

実際の家庭ではどうなる? 想定とのズレは?

実際の電気代は住んでいる地域、外気温、エアコンの性能、家の断熱性などによって上下します。
 
例えば、外気温が高く、エアコンが常にフル稼働し続けるような環境であれば、消費電力はもっと上がります。逆に断熱性能の高い住宅であれば、最初の数時間だけ強く冷やした後は、あとは微弱運転で温度をキープできるため、消費電力はぐっと下がります。
 
特に最近のエアコンは、省エネ性能が高く、一定温度まで達した後は、運転出力を抑える「インバーター制御」が効いています。このため、常時つけている方が、こまめにON/OFFするよりも電力消費が少なくなるケースもあります。
 
また、在宅時間が長く、こまめに切るよりも24時間快適さを維持したいというライフスタイルの人には、トータルで見てこの金額は「必要経費」として納得できるレベルともいえるでしょう。
 

電気代を抑えるためにできること

とはいえ、月1万3000円超という金額は決して安くはありません。少しでも節約したい方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
 

・設定温度は「25℃以上」を目安に

設定温度を1℃上げるだけでも、消費電力は約10%下がるとも言われています。28℃を超えるとさすがに暑く感じますが、25~27℃あたりが快適さと節電のバランスが取れる範囲です。
 

・フィルターの掃除は月1回以上

エアコンのフィルターがホコリで詰まっていると、効率が落ち、無駄な電気を消費してしまいます。月に1~2回の掃除で、冷房効率が改善し、節電にもなります。
 

・サーキュレーターや扇風機を併用

冷気は部屋の下にたまりやすいため、空気を循環させることで設定温度を下げずに体感温度を下げることができます。
 

・電気料金プランを見直す

深夜料金が安くなるプランや、時間帯別の電力契約などを活用することで、電気代を数千円単位で節約できる場合があります。一度、電力会社の料金プランを見直してみましょう。
 

結論|「つけっぱなし」でも意外と現実的。工夫すれば快適&節電も可能!

3ヶ月間24時間エアコンを稼働し続けた場合の電気代は、おおよそ4万円前後であることが分かりました。この金額を高いと感じるか、快適さのための必要経費と捉えるかは、ライフスタイル次第です。
 
ただし、断熱対策や家電の使い方を工夫すれば、電気代を抑えながら快適な空間を維持することも十分可能です。エアコンを賢く使いこなして、厳しい夏を乗り越えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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