水道代とガス代が合わせて“毎月2万円”近くに…。家族4人だとお風呂よりシャワーの方が節約になるんでしょうか?
では、お風呂をやめてシャワーだけにすれば、光熱費は本当に下がるのでしょうか?この記事では、シャワーとお風呂のコストを比較し、家族4人でできる効果的な節約法をご紹介します。
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目次
家族4人で光熱費が月2万円超え? その内訳とは
総務省の家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)によると、二人以上の世帯の光熱・水道費の平均は、2万3111円です。そのうち、電気代が1万2008円と最も大きな割合を占め、上下水道代は5092円、ガス代は4745円と、合計は全体の半分程度です。
つまり、入浴にかかる費用(水道代とガス代の合計)は、家族4人で月5000~1万円程度が一般的です。特に冬場はお湯の使用量が増え、ガス代が跳ね上がる傾向があります。そこで、「シャワーに切り替えれば節約できるのでは? 」と考える家庭が増えているのです。
お風呂とシャワー、どっちが本当に安い? 実際に比べてみた
ここでは、実際にかかる水道代とガス代を比較してみましょう。
【シャワーのみ(1人10分 × 4人)】
使用水量:約480リットル
ガス使用量:約2.5立方メートル
合計コスト:月8000〜9000円前後
【浴槽にお湯をためて入浴(200リットル × 1回)】
使用水量:約200リットル
ガス使用量:約1.5〜2.0立方メートル(追いだき含む)
合計コスト:月3600〜7500円前後(追いだきやガス種によって変動)
実は、シャワーを全員が長時間使うと、浴槽のお湯1回分よりも多くの水とガスを使うことになります。家族全員が順番に湯船を使えば、結果的に節約になることがあるのです。
※浴槽のコストはガス種(都市ガス/プロパン)や追いだきの有無で大きく変動します。都市ガスで追いだきなしの場合は月3600円程度が目安です。
※シャワーのコストは使用時間が長いほど高くなります。
節約のコツは「使い方」と「工夫」にあり
光熱費を抑えるポイントは「使い方」です。以下のような工夫を取り入れると、無理せず節約が可能です。
・シャワーの時間を短くする
1人10分ではなく5分に抑えられれば、水とガスの使用量はほぼ半分になります。
・節水シャワーヘッドを導入する
最新の節水型シャワーヘッドは、水圧を保ちつつ30〜50%の節水が可能。3000円程度から購入でき、長期的には十分元が取れます。
・浴槽のお湯を有効活用
追いだき機能や保温カバーを使うと、1回の加熱で家族全員が快適に入浴できます。湯温が下がる前に全員が入るのも大切です。
・入浴は「まとめて」が鉄則
間隔が空くと湯温が下がり追いだきが必要に。なるべく間を空けずに入ると、ガス代を抑えられます。
入浴スタイルの見直しで、家計も気持ちもスッキリ
「シャワーの方が節約できそう」と思いがちですが、実際は家族の人数や使い方次第で、湯船の方が経済的な場合もあります。特に家族4人であれば、1回のお湯を効率よく使える浴槽入浴は、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
節水シャワーヘッドや短時間入浴などの工夫を組み合わせることで、毎月の水道代・ガス代を無理なく節約できます。家族の健康やリラックス効果も考えると、入浴の質を落とさずに節約を実現するのが理想です。今日からできる小さな工夫で、気持ちよく家計を見直していきましょう。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
