洗濯機は「ドラム式」「縦型」で、電気代はどれだけ変わる?“水道代も含めたコスト”をシミュレーション
本記事では代表的な洗濯機の種類として「ドラム式」「縦型式」それぞれの電気代を比較してみました。製品によって消費電力は異なるため、目安として活用してください。
なお、電気代の計算式は「消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」とします。
※電気料金の単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「電力料金目安単価」31円/キロワットアワーを使用
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ドラム式洗濯機の電気代
ドラム式洗濯機の場合「ヒーター式」「ヒートポンプ式」の2種類があり、それぞれ消費電力が異なります。ヒーター式のパナソニックの「NA-SD10UAL」では、電動機部分の消費電力量は270ワットです。
1時間あたりの電気代は約8.3円(以下、少数切り捨て)で、1日2回30分ずつ洗濯機を使うと仮定したときの1ヶ月(30日)の電気代は約249円という結果になりました。
一方、ヒートポンプ式の「NA-LX127DL/R」の電動機の消費電力量は270ワットであり、電気代は変わりません。ただし、定格洗濯と乾燥の両方を行ったときの電気代は、ヒートポンプ式が明らかに安くなっています。
ヒーター式の「NA-SD10UAL」の消費電力は1980ワットアワー(標準時)であり、1回1時間あたりの電気代は約61円です。一方、ヒートポンプ式の「NA-LX127DL/R」の洗濯乾燥の消費電力は890ワットアワー(標準時)で、電気代は1回1時間あたり約27円となりました。
試算のうえでは洗濯乾燥をするとヒートポンプ式のほうが1回あたり34円ほど安くなり、1日1回使用する場合、1ヶ月あたり約1020円、年間で約1万2000円の節約になる可能性があります。
縦型式洗濯機の電気代
同じパナソニックの縦型洗濯機を確認してみると、「NA-FA8K5」の電動機の消費電力は375ワットです。1日あたりの電気代は約11.6円、30日の電気代は約348円となりました。
ドラム式と比較すると1日あたり約3.3円、1ヶ月では99円ほど電気代が高くなりましたが、電気代はほぼ変わらないと考えて良いでしょう。
ただし、標準使用水量はドラム式の「NA-SD10UAL」が78リットルのところ、縦型の「NA-FA8K5」は92リットルと、1回の洗濯につき14リットルも多く使うことになります。1ヶ月では420リットル、365日では5110リットルも多くの水を使うことになり、水道代まで含めたトータルコストは最も高くなると予想できます。
まとめ
今回の試算では、ドラム式のほうが縦型よりも、水道代まで含めたコストでは安いという結果になりました。さらに、同じドラム式でもヒートポンプのドラム式洗濯機のほうがヒーター式と比べ、洗濯乾燥で年間約1万2000円も節約できる可能性があります。
10年利用するとして、ヒートポンプ式とヒーター式の価格差が12万円未満であれば、最終的にはヒートポンプ式のほうがコストを安く抑えられる可能性が高いでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
