実家の母は「エアコンは自動運転が節約になる」と言います。「弱運転」の方が節約になりませんか?

配信日: 2025.07.17
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実家の母は「エアコンは自動運転が節約になる」と言います。「弱運転」の方が節約になりませんか?
エアコンを使うとき、「自動運転」と「弱運転」では、どちらが電気代を節約できるのか、気になる方もいるでしょう。何となく「弱運転の方が節約になる」と考える方もいるかもしれません。
 
そこで本記事では、エアコンの自動運転と弱運転の違いや、どちらが節約になるかを解説します。エアコンのおすすめの使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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エアコンの「自動運転」と「弱運転」はどのくらい電気代が違うのか

ダイキン工業株式会社が2024年4月に公表した調査結果によると、エアコンの「自動運転」と「弱運転」では、「自動運転」の方が節電になるようです。
 
結果を基に、電気代の違いを表1にまとめました。
 
表1

風量設定 消費電力量(8時~19時) 1日の電気代 30日間の電気代
弱運転 3.85キロワットアワー 約119円 約3570円
自動運転 2.79キロワットアワー 約86円 約2580円

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査」を基に筆者作成
 
表1の結果によると自動運転の方が安く、1日あたりの電気代の差は約33円です。また1ヶ月(30日)で見ると、約990円もお得になっています。
 
「弱運転」にすると冷たい空気が部屋に行き渡るのに時間がかかり、エアコンが長くフル稼働するため電気を多く使ってしまいます。そのため、「自動運転」よりも電気代が高くなりやすいようです。よって「弱運転」で使い続けるより、「自動運転」で使う方が節約できる可能性があるでしょう。
 
ただし、この調査結果はあくまでもひとつの目安です。住環境や気温などによって結果は変わるため参考程度としてください。
 
なお、エアコンの「自動運転」とは、内蔵センサーが室内の温度や湿度を感知し、自動で最適な運転を行う機能です。一般的に、湿度が高いと除湿も行います。
 
高性能モデルでは人の動きや日差しまで検知でき、リモコンの自動ボタンで簡単に切り替えられます。最近はAI搭載機種も増え、住まいや使い方に合わせたきめ細かな運転ができるよう進化しているようです。
 

エアコンを上手に使うためのポイント

ここではエアコンを上手に使うためのポイントを紹介します。賢く使いながら涼しく過ごしましょう。
 

設定温度は季節や体温に合わせる

「冷房は28度、暖房は20度が目安」とよく言われますが、これは室温の目安であって、エアコンの設定温度とは同じではありません。部屋のつくりや環境によって、実際の室温は変わってくるためです。
 
例えば、断熱性が低い家や吹き抜けのある部屋、西日が強く当たる場所などでは、エアコンの設定温度通りにならないことがよくあります。また、暑さや寒さの感じ方は湿度や人によっても異なります。
 
こうした点をふまえると、快適さと省エネの両方をかなえるためには、エアコンの「自動運転」をうまく活用するのがおすすめです。
 

設定温度による電気代の違いを知る

エアコンの設定温度は、電気代に大きく影響するといわれています。一般的に、設定温度を1度変えるだけで、約10%の節電効果があるようです。
 
例えば、冷房の温度を27度から28度に上げるだけでも、しっかり節電につながるでしょう。
 
また、加湿器や除湿器、サーキュレーターなど、冷暖房の効率を高める家電を取り入れるのも効果的です。電気代を少しでも抑えたい方は、こうした工夫もぜひ取り入れてみてください。
 

エアコンは「自動運転」の方が「弱運転」より電気代を抑えられる可能性あり。月1000円近くもお得になるケースも

省エネのためにエアコンを「弱運転」にしている方も多いかもしれませんが、実は「自動運転」の方が電気代の節約につながる可能性があることが、ダイキン工業株式会社の調査で明らかになっています。
 
調査結果によれば、1日あたり約33円、1ヶ月で約990円もの差が出ることもあるため、効率的に使いたい場合は自動運転がおすすめです。ただし、この調査結果は住環境や気温などによって変わるため、あくまでもひとつの目安として、参考にしてください。
 
設定温度は室温や体感に合わせて調整し、快適さを保ちながらムダを減らす工夫が大切です。除湿器やサーキュレーターなど、冷房の効率化を助ける家電も上手に取り入れて、賢く節電を目指しましょう。
 

出典

ダイキン工業株式会社 夏の猛暑と電気代値上げを前に、エアコン節電術の具体的な効果を検証! エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査 検証1 エアコン冷房の風量設定は「弱」と「自動」でどちらが節電?(2ページ)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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