旅行に「1回分198円」の“シャンプー・トリートメント”を購入する妻。ホテルに「備え付け」のものがあるのに、わざわざ買うのはもったいない? 家庭用とのコスパを比較
そういった人からすると、1回分で200円近くするシャンプーやトリートメントを買うのは、もったいなく感じるかもしれません。本記事では、少量で売られているシャンプーが家庭用のものに比べて割高かどうかを試算、買ってでも持参するメリットを解説します。
FP2級、小学校一種免許
約4割の人がシャンプーを持参している
株式会社アデランスが、全国の20~60代の男女520名を対象に「旅行時のヘアケアに関する意識調査」を行ったところ、図表1のような結果が出ています。
図表1
株式会社アデランス 旅行時のヘアケアに関する意識調査より筆者作成
シャンプーを「必ず持参する」もしくは「持参することが多い」と回答した人は、全体の約4割います。また、コンディショナーやトリートメント、ヘアブラシでも同じような回答の傾向が見られており、ヘアケアに気をつけている人の多さが伺えます。
同調査において、シャンプーやコンディショナー、トリートメントを「必ず持参する」もしくは「持参することが多い」と回答した人に、その理由を聞いた結果をまとめたものが図表2です。
図表2
株式会社アデランス 旅行時のヘアケアに関する意識調査より筆者作成
「自分の髪質に合ったものを使いたい」もしくは「普段使っているものを使いたい」という回答が多いです。また、備え付けのシャンプーで髪が傷んでしまうことを防ぐためという理由も多く、ヘアケアへの意識の高さが伺えます。
少量のシャンプーを持参する3つのメリット
少量シャンプーを持参することには、以下のように3つのメリットがあります。
・旅先でも自分の髪に合ったものを使える
・ゴミ捨てが楽にできる
・無駄使いせずに済む
割高でも、少量シャンプーを使用することで髪質を保つことができるでしょう。また、ボトルシャンプーとは違って、簡単に捨てられたり、無駄に使いすぎずに済んだりするのもメリットといえます。
10ミリリットルのシャンプーは割高なの? 500ミリリットルのものと比較
宿泊先にシャンプーを持参する場合、10ミリリットルの使い切りタイプだと持ち運びに便利です。10ミリリットルで99円のシャンプーを購入する場合、同じ商品の500ミリリットルのものよりも割高なのでしょうか。
例としてKUNDALのダメージケアシャンプーで1ミリリットルあたりの値段を試算すると、以下のようになります。
【10ミリリットルの場合】99円÷10ミリリットル=9.9円
【500ミリリットルの場合】1980円÷500ミリリットル=3.96円
つまり、同じ量を購入する場合、500ミリリットルの2.5倍分「10ミリリットルのほうが割高になる」ということです。
シャンプーを持参する場合は、旅行の度に少量シャンプーを購入するのではなく、ボトルシャンプーを小さな容器に移して持っていくと、余計な出費を減らせるでしょう。
まとめ
宿泊先のアメニティは、旅行の際の荷物を減らせるため、非常に便利です。しかし、ホテルなどのシャンプーを利用している人は6割で、残りの4割は持参したものを使用しています。
少量シャンプーは、ボトルのものに比べると割高ですが「旅先でも自分の髪に合うものを使える」「無駄遣いせず、楽に捨てられる」などのメリットがあります。多少割高であっても、人によっては持参したシャンプーを使うことで、安心して旅行を楽しめるでしょう。
出典
株式会社アデランス 旅行時のヘアケアに関する意識調査
執筆者 : 舟山こうた
FP2級、小学校一種免許


