2泊3日の出張から帰ってきたら、リビングの「エアコン」が「つけっぱなし」でした!電気代はいくら跳ね上がってしまったのでしょうか?

配信日: 2025.07.18
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2泊3日の出張から帰ってきたら、リビングの「エアコン」が「つけっぱなし」でした!電気代はいくら跳ね上がってしまったのでしょうか?
出張や旅行から戻ったときに、エアコンを切り忘れていた経験がある人もいるかもしれません。とくにリビングなどの広めの部屋で使うエアコンは消費電力も大きく、電気代がどれほど増えたのか気になるものです。
 
今回は、10畳用エアコンを例に、平均的な消費電力をもとに2泊3日つけっぱなしにした場合の電気代を計算し、無駄な出費を防ぐための方法を解説します。
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「10畳用」エアコンを「約3日間」つけっぱなしにした場合の電気代

出張や旅行などで長時間不在にしていた間、エアコンをうっかりつけっぱなしにしていた場合、いったいどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。ここでは、リビングなどに多い10畳用エアコンを例に、2泊3日(約60時間)連続運転させたケースで計算してみます。
 
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が目安としている「1kWhあたり31円」を前提に計算します。
 
主要メーカー10畳用(定格冷房能力2.8kW)の2024〜2025年モデルの定格冷房消費電力はおおむね550〜700W がボリュームゾーンです。ここでは中間値として 650W(0.65kW) を使用します。計算式は以下の通りです。


消費電力(0.65kW) × 単価(31円) × 使用時間(約60時間)
= 0.65 × 31 × 60
= 約1210円

よって、2泊3日連続運転した場合の電気代は約1210円となります。
 
注意点として、最新機種の多くがインバーター制御を採用しており、運転開始直後以外は消費電力が定格の30~60%まで抑えられる時間帯も長くなります。このため、実際に請求される金額は算出した目安よりやや低くなる傾向があり、参考として1000〜1300円程度を目安にしておくとよいかもしれません。
 
なお、実際の電気代はエアコンの性能だけでなく、住宅の断熱性や気密性、日当たりの有無などによっても大きく左右されます。今回の試算は、あくまで一般的な条件を想定した目安となります。
 

冬場の「暖房」つけっぱなしはさらに高額に?

今回は冷房をつけっぱなしにしたケースで試算しましたが、もし冬場の出張で「暖房」を切り忘れた場合、電気代はさらに高額になる傾向があります。
 
エアコンは、外の空気から熱を取り込んだり放出したりして室温を調整します。一般的に、夏場よりも外気温と室温の差が大きくなる冬場の方が、エアコンは多くのエネルギーを必要とします。
 
実際に、同じ10畳用エアコンでも、定格暖房消費電力は700Wを超えるモデルが多く見られます。仮に消費電力を750Wとして同様に計算すると、電気代は約1400円となり、冷房の場合より高くなる可能性があります。季節を問わず、長時間の外出時にはエアコンの切り忘れに注意が必要でしょう。
 

電気代を抑えるための実践ポイント

2泊3日で約1200円。缶コーヒー数本分と思えばささやかでも、うっかりが何度も重なれば、決して見過ごせる金額ではありません。日頃のちょっとした工夫で、こうした“うっかりコスト”は防ぐことができます。


・タイマー設定を活用し、外出前に自動で停止するようにしておく
・スマート家電やIoTプラグを使い、外出先から操作できるようにしておく
・断熱カーテンや日よけで外気の影響を抑え、冷房効率を高める
・フィルターを定期的に掃除し、余計な電力消費を防ぐ

このような工夫を取り入れるだけでも、無駄な出費をぐっと減らすことができるでしょう。
 

2泊3日の「つけっぱなし」で増えた電気代は約1000〜1300円

リビングのエアコンを2泊3日つけっぱなしにした場合でも、電気代の増加は単純計算でおおよそ1000〜1300円程度に収まるでしょう。1部屋だけの運転であれば、「跳ね上がる」というほどの負担にはならないかもしれません。
 
今後はタイマーやスマート家電を活用して、無駄な電力消費を防ぐ工夫をしてみるのもよいでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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