食費節約に「釣り」を始めたい! アジやアユを釣ってみたいけど、初期費用はいくら必要? スーパーで買う場合との“コスパ”も比較

配信日: 2025.07.20
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食費節約に「釣り」を始めたい! アジやアユを釣ってみたいけど、初期費用はいくら必要? スーパーで買う場合との“コスパ”も比較
古今東西、「釣り」は人気の娯楽です。昨今の物価上昇、特に高騰する食費対策を兼ね、釣りを始めようと考える人もいるかもしれません。本記事では、海釣りからはアジを、川釣りからはアユを例に、揃える道具などの初期費用、自分で釣る場合とお店で買う場合の1尾当たり単価を大まかに比較します。
福嶋淳裕

日本証券アナリスト協会認定アナリスト CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所認定 1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

リタイアメントプランニング、老後資金形成を得意分野として活動中の独立系FPです。東証一部上場企業にて、企業年金基金、ライフプランセミナー、DC継続教育の実務経験もあります。

https://www.fp-fukushima.com/

アジやアユを釣ってみたい! 初期費用はいくら必要?

最低限必要な釣り道具を、人からもらわずに自分で買い揃える想定で、初期費用の例を紹介します。手持ちのものでひとまず代用できる道具は省きます。
 

アジ釣りを始めるための初期費用(例)

経験者から誘われる船釣りがアジ釣り初体験となる人を除くと、海釣り公園(有料または無料)や、釣りが許されている漁港の堤防などでデビューする人が多いでしょう。海釣り公園によっては道具一式をレンタルできますので、試してみるのもよいかもしれません。
 
アジの最も手軽な釣り方は「サビキ釣り」で、複数の擬餌鈎(ぎじばり)が付いた仕掛けと、アミエビなどの撒き餌を使う方法です。アジ釣りの道具のほとんどは、海釣りで他の魚種を狙うときにも使えます。
 

・コンパクトロッドなどガイド付きの振出竿:3000~8000円
・スピニングリール:3000~7000円
・ナイロンライン:1000~2000円
・水汲みバケツ:2000円前後
・クーラーボックス:3000~5000円
・サビキ仕掛け:500~1000円(1回の釣行に複数用意)
・撒き餌(アミエビなど):300~600円
・有料の海釣り公園の場合、入場料金など

 
合計で1万円台から2万円台のイメージです。
 

アユ釣りを始めるための初期費用(例)

アユの代表的な釣り方は、初心者には難易度が高い「友釣り」です。友釣りはオトリのアユを泳がせて、追い払おうと体当たりしてきた野アユを針に引っ掛からせる釣り方です。
 

・鮎用の竿+鮎用の釣り糸:2万~5万円
・鮎タモ(短い柄の付いた網)+引き舟(活かしておく容器):5000~1万円
・ウェーダー(胴長靴タイプの防水ウェア):8000~2万円
・友釣り仕掛け一式:1000~3000円
・鮎釣り券(遊漁料)+オトリ鮎:場所によるが5000円前後

 
初期費用は最低でも3万円以上になるでしょう。川の中に立ちこむためポケットの多いベストや、水面の照り返しを抑えられる偏光サングラスなども、最初からあるほうがよいかもしれません。
 

釣るのと買うのとどちらが安い?

釣りの成果を得るには、経験値や道具の良しあし以前に、「釣行したそのとき」「その場に(仕掛けが届くところに)」「反応の良い個体がいる」ことが絶対条件です。毎回必ずこの条件が満たされるわけではありませんが、ここでは、行けば毎回釣れるという想定で計算します。
 

釣った場合の1尾当たりコスト

「店頭サイズ」が毎回10尾釣れるとしましょう。アジの場合、初回の1尾当たりコストは、初期費用2万円の場合で1尾2000円。2回目以降は、仕掛けと撒き餌で毎回2000円かかるとすると、1尾200円くらいのイメージです。
 
アユの場合、初回の1尾当たりコストは、初期費用4万円の場合で1尾4000円。2回目以降は、毎回1万円かかるとして、1尾1000円くらいでしょうか。さらに、自宅と釣り場の往復に費用がかかる人がほとんどでしょうから、行き先に応じてコストに加算してください。
 

スーパー、鮮魚店での店頭価格

魚のサイズや産地、お店によりますが、アジは小型150円前後から中型1000円くらいまで、アユは養殖300円程度から天然2000円くらいまでで買えることが多いと思います。
 
釣った場合の1尾当たりコストと比べると、移動コストにもよりますが、アジは「買うより釣ったほうが安い」結果となる可能性はあります。アユは少し厳しいかもしれません。
 

まとめ

机上の計算では買うより釣るほうが安くなる可能性はあっても、釣果を安定的に得ることは実際には困難です。また、やってみて楽しければさまざまな道具が欲しくなり、出費も増えます。
 
釣りはあくまでも娯楽、レジャー、遊び。趣味として釣りを楽しみ、結果として釣果をおいしくいただけたら喜びも倍増、というスタンスがよいのではないでしょうか。
 
執筆者 : 福嶋淳裕
日本証券アナリスト協会認定アナリスト CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所認定 1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

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