「一人暮らし」と「二人暮らし」で食費はどのくらい違う？独身で1ヶ月に「8万円」は使いすぎでしょうか？

一人暮らしをしていると、食費の使いすぎが気になっても、正解が分からず不安になることもあるでしょう。食費が月に8万円以上かかっていると、「さすがに使いすぎかも」と感じる方もいるかもしれません。
 
本記事では、一人暮らしと二人暮らしの食費の違いや理想的な食費の割合、食費をおさえる方法などを解説します。

一人暮らしと二人暮らしの食費はどのくらい違う？

総務省統計局の「家計調査（2024年）」によると、一人暮らしと二人暮らしの食費は、以下の通りでした。
 

・一人暮らし：4万3941円
・二人暮らし：7万5374円

 
一人暮らしと二人暮らしでは、食費は3万1433円違うようです。
 

独身で食費が1ヶ月8万円は使いすぎ？

上記で、一人暮らしの食費は4万3941円と説明しましたが、年齢別に独身の食費を見てみましょう。総務省統計局の「家計調査」によると、2024年の単身世帯の食費を年齢別に見ると、以下の通りでした。
 

・34歳以下：4万305円
・35～59歳：4万7673円
・60歳以上：4万3472円
・65歳以上：4万2973円

 
どの年齢でも食費は4万円代であることが分かります。そのため、独身で食費が1ヶ月に8万円かかっているのは高いといえるでしょう。
 

理想の食費の割合はどのくらい？

食費は、生活の中でも自由度の高い支出項目ですが、使いすぎを防ぐためには、収入に対する割合で考えると効果的です。一般的には、手取り月収の10〜15％以内が理想とされています。
 
例えば、月の手取りが20万円であれば、2万〜3万円が目安です。これを大きく超えるようであれば、生活スタイルを見直すサインかもしれません。ただし、手取りが54万円ある場合、食費が8万円でも基準内に収まっているため、収入が高い人は多少食費が増えても問題ないでしょう。
 

食費をおさえる方法

食費を節約するには、ただ我慢するのではなく、ムダを減らしてバランスよく工夫することが大切です。まずは、1週間、1ヶ月単位で予算を決めてみましょう。「今月は食費を4万円以内にする」と目標を設定することで、日々の買い物も計画的になります。
 
特に有効なのは自炊です。外食や中食（スーパーやコンビニのお惣菜）は手軽ですが、割高になりがちです。とはいえ、毎日自炊を続けるのはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。まずは、ランチをお弁当にしたり、夜だけは手作りにしたりなど、無理のない範囲から始めることをおすすめします。
 
食費をおさえるには、買い物の工夫も重要です。特売日やタイムセールを狙ったり、ポイント還元のあるキャッシュレス決済を使ったりするとお得です。牛肉よりも豚肉や鶏肉、季節の野菜や見切り品を選べば、品質を落とさずに出費をおさえられます。買い物は週1〜2回に絞り、まとめ買いを心がけることで、ついで買いのリスクも減らせるでしょう。
 
また、外食する際はクーポンや割引の活用もおすすめです。アプリ限定のサービスやお得な日をチェックすれば、外食費も節約できます。毎日の自炊は現実的でなくても、予算を意識しながら、自分に合ったスタイルで食費を見直すことが成功のカギです。
 

独身で1ヶ月に食費8万円は高い可能性がある

一人暮らしと二人暮らしでは、食費の金額にも差がありますが、特に一人暮らしは外食や中食に頼りやすく、気づかぬうちに出費が膨らみがちです。月に8万円の食費は、一般的な平均と比べると高めであり、収入に対する食費の割合も見直しが必要な可能性があります。
 
大切なのは、無理な節約ではなく、自分のライフスタイルや収入に合わせた食費の目安を知り、使い方を工夫することです。予算を決めたり、自炊を取り入れたりすることで、楽しみを残しながら支出をコントロールできます。
 
食費は生活の質にも直結する大切な支出です。我慢しすぎず、でもムダを減らしながら、自分にとって心地よい食生活のバランスを見つけていきましょう。
 

出典

総務省統計局　e－Stat 政府統計の総合窓口　家計調査 家計収支編　単身世帯 詳細結果表 2024年　表番号2
総務省統計局　e－Stat 政府統計の総合窓口　家計調査 家計収支編　二人以上の世帯 詳細結果表 2024年　表番号3－1
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー