夏休みは子どもが家にいて“冷蔵庫を開ける回数”が増えます。開けるたびに冷気が逃げていると思うのですが、どのくらい“電気代”に影響があるのでしょうか?

配信日: 2025.07.23
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夏休みは子どもが家にいて“冷蔵庫を開ける回数”が増えます。開けるたびに冷気が逃げていると思うのですが、どのくらい“電気代”に影響があるのでしょうか?
夏休みに入ると、家で過ごす時間が長くなる子どもたち。その影響で「冷蔵庫を開ける回数が増えて、電気代が上がっていないか心配……」という声もよく聞かれます。冷蔵庫は家庭内で常に電気を使い続ける家電のひとつですが、扉の開閉によっても消費電力が変わります。
 
本記事では、冷蔵庫の開閉によって電気代にどれほどの影響があるのかを具体的に解説しながら、夏場にできる節電の工夫をご紹介します。
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夏休みで冷蔵庫の開け閉めが増えると、電気代はどれくらい上がる?

冷蔵庫は、冷気を一定に保つためにコンプレッサーが稼働しています。扉を開けるたびに庫内の冷気が逃げ、その分を補おうとするため電力を余計に消費します。
 
経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、無駄な開閉を控えることで年間約320円の節約につながると試算されています。
 
※冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回、10秒ずつ開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較に基づいています。
 
一見すると小さな金額ですが、子どもが何度も開けたり、おやつのたびに出し入れをしたりすると、無駄な電気の積み重ねになりがちです。特に夏は外気温が高く、庫内との温度差も大きいため、開けている時間が長くなるほど、冷蔵庫が冷やし直すために必要な消費電力も増えます。
 

開けっ放しの影響は? 実は“地味に効く”電気代増

冷蔵庫の開けっ放しは、電気代の観点からはやはり避けたい行動です。ただし、実際の増加額は想像よりも控えめです。先述した、経済産業省の同サイトによると、開けている時間が20秒間から10秒間にすると、年間で約190円の節約になるとされています。
 
しかし、長時間の開けっ放しや、冷蔵庫の性能が落ちている場合には、コンプレッサーが長時間稼働してしまい、効率が大きく低下します。また、外気温が高い夏場は特に影響が出やすく、内部の食品にも負担がかかります。
 
電気代だけでなく、食品の傷みやすさ、冷蔵庫の寿命短縮といった間接的な影響も見逃せません。
 

冷蔵庫の電気代を抑えるためにできること

では、冷蔵庫の電気代を少しでも抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?以下のような対策が有効です。
 

・扉を開ける前に「何を取るか」決めておく

開けてから迷うと開放時間が長くなり、冷気が逃げやすくなります。
 

・中身を整理して、取り出しやすくする

目当ての物がすぐに見つかるようにしておくことで、開けている時間が短縮できます。また、冷蔵庫内は食材を詰めすぎないようにしましょう。詰めすぎると、冷気が上手く循環できず、余分に冷却が必要になり、消費電力が増えます。
 

・よく使う飲み物やおやつは「専用ボックス」にまとめておく

子ども用のスペースを作ることで、無駄な探し時間を減らせます。
 

・冷蔵庫のパッキンの劣化をチェック

密閉性が落ちると、少しの開閉でも冷気が逃げやすくなります。パッキンが外れていないか、破れていないかなど、定期的に確認しましょう。
 

・冷蔵庫の上や裏の通気を確保し、お手入れする

冷蔵庫の上に物を置くのは避け、壁と十分なスペースを取りましょう。放熱がスムーズになり、冷却効率が上がります。また、背面や冷蔵庫の下にホコリがたまっている場合はお手入れをしましょう。
 
こうした小さな工夫を積み重ねることで、月に数百円、年間で数千円単位の節電につながる可能性があります。
 

まとめ:小さな習慣が夏の電気代を左右する

夏休みに子どもが家にいると、冷蔵庫の使用頻度が自然と増えます。頻繁な開閉は電気代にわずかに影響するものの、開けっ放しや無駄な出し入れが積み重なると、思った以上のロスにつながることもあります。
 
一度に何を取り出すか決めておく、子どもにも扉の開け方を教える、食品の配置を工夫するなど、日々の小さな行動が電気代の節約につながります。
 
冷蔵庫の使い方を見直すことは、電気代の節約だけでなく、食品の鮮度や冷蔵庫の寿命にも関わる大切なポイントです。この夏は、家計と環境の両方にやさしい使い方を、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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