定年後に「家庭菜園」を始める予定です。節約になると嬉しいのですが、買うより”得”でしょうか?
本記事では、家庭菜園が本当にお得かどうかを収支の視点から検証し、節約しやすい野菜や始め方の工夫、さらにはお金では測れない魅力まで、わかりやすくご紹介します。
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家庭菜園は節約になる? 費用と効果をリアルに比較
家庭菜園を始めるにあたって、まず気になるのが「買うより安いかどうか」ですが、必ずしもすぐに節約になるわけではありません。
ミニトマトをプランターで育てる場合、プランター・土・苗・肥料などの初期費用が数千円~1万円ほどかかります。100円ショップなどを利用してコストを抑えた場合は、1500~3000円ほどでしょう。
さらに水道代や手間を考慮すると、収穫量が少ない年はスーパーで買ったほうが安くなることもあります。
一方で、上手に育てられれば1株から何十個もの実を収穫できるため、長期的に見ると市販よりお得になる可能性も十分あります。特に物価が高騰している今、スーパーの野菜より新鮮で安く手に入るという利点は魅力です。
節約につながる野菜の種類と選び方のコツ
家庭菜園を節約目的で行うなら、「元が高くて収穫量が多い」野菜を選ぶことがポイントです。おすすめは以下の通りです。
●ミニトマト・ピーマン・きゅうり・ナス:育てやすく、長期間収穫が楽しめる
●葉物野菜(リーフレタス・小松菜など):発芽が早く、何度も収穫可能
●豆苗やネギの再生栽培:買った後に切れ端から再び育てられるので、種いらずでコスパ抜群
逆に、キャベツや大根などの大型野菜は、スペースや手間に対してコスパが悪いことも多いため、初心者や小規模な菜園ではあまりおすすめできません。
初期費用を抑えるには? 家庭菜園の始め方
家庭菜園を始める際、費用をできるだけ抑える方法はたくさんあります。まず、苗ではなく「種」から育てることでコストを大幅にカットできます。手間や失敗のリスクは多少増えますが、1袋100円前後で何十株も育てられるため、収穫量次第では大きな節約につながります。
また、プランター代わりに使える空き容器(発泡スチロールやバケツなど)を再利用することで、初期費用も抑えられます。さらに、水やりには雨水を使う、生ゴミから堆肥を作るなど、ちょっとした工夫でランニングコストも下げられます。
つまり、家庭菜園はやり方次第で費用を大幅に抑えつつ、効率よく食費の節約が目指せるのです。
まとめ:節約だけじゃない家庭菜園の楽しみ方
家庭菜園は、短期的にはコストがかかることもありますが、選ぶ野菜や育て方を工夫すれば、十分に「得」になる趣味です。さらに、「自分で育てた安心・安全な野菜を食べられる」「日々の成長を楽しめる」「適度な運動になる」など、金銭面以外のメリットもたくさんあります。
特に定年後の生活では、日々の充実感や達成感が得られることが、何よりの価値になるかもしれません。家庭菜園は節約目的だけでなく、「暮らしを豊かにする投資」として考えると、より楽しめるはずです。まずは育てやすい野菜から小さく始めて、少しずつコツをつかんでみてはいかがでしょうか。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
