エアコンの「室外機」に「日よけカバー」をかけるとどの程度の「節電効果」があるの? メリット・デメリットも解説
そこで今回は、エアコンの室外機に日よけカバーをかけた際の具体的な効果や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
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目次
エアコンの室外機に日よけカバーをかけた際の節電効果
一般社団法人EVスタンド普及促進協議会によると、エアコンの室外機に日よけカバーをつけた場合、年間で平均10%以上の消費電力を削減できるといわれています。
また、東北電力の実験によると、夏の60日の間でエアコンの室外機に日よけカバーをつけた場合、1万円の節電効果があることも発表されています。
室外機は、室内から取り出した熱を屋外に放出する役割を担っていますが、直射日光などで室外機の周囲温度が上がると、熱を効率よく放出できなくなり、エアコンの冷房効率が低下してしまうおそれがあるのです。その結果、より多くの電力が必要になり、電気代が増える可能性があります。
そのため室外機に日よけカバーをかけて直射日光を防ぐことで、エアコンが効率よく機能し、電気代をおさえられるとされているのです。
エアコンの室外機に日よけカバーをかける2つのメリット
エアコンの室外機にカバーをかけるメリットを2つ紹介します。
1・冷房効率が向上する
室外機に日よけカバーを設置すると、直射日光を避けられることで機器の温度上昇を防げるため、冷房効率が向上するとされています。
室外機の温度上昇を防ぐことで、本来の性能を発揮できるようになるでしょう。そうするとエアコンの効きがよくなり、電力の消費量をおさえる効果にも期待できます。
2・室外機の寿命が延びる
室外機に日よけカバーを取り付けることで、直射日光による外装部品の劣化を緩やかにし、結果として機器の寿命を延ばす可能性があります。
とくに紫外線に弱い傾向のあるプラスチック部品では、長期間の日光曝露によってひび割れや変色が起こる場合があります。
日よけによってこれらのダメージを抑えることで、将来的な交換や買い替えの頻度を減らす効果が期待できるでしょう。ただし、放熱や通気を妨げないよう、適切な設置が必要です。
エアコンの室外機に日よけカバーをかける2つのデメリット
一方で、室外機に日よけカバーをかけるデメリットも存在します。
1・大きさを間違えると逆効果になることがある
室外機に日よけカバーをつける際は、サイズを間違えると逆効果になることがあるので注意が必要です。
室外機は熱を外に逃がすために風通しが必要ですが、日よけカバーが大きすぎたり室外機を完全に覆ったりしてしまうと、風の流れが悪くなって熱がこもってしまいます。
その結果、せっかく日よけカバーをつけても冷却効率が下がり、かえって電気代が高くなってしまう可能性があります。
日よけカバーは直射日光を遮りながらも、室外機の周りに十分な空気の流れを確保できるサイズを選ぶことが大切です。
2・設置費用と労力がかかる
室外機の日よけカバーを設置するには、初期費用がかかります。
簡単なシェードやカバーなら比較的安く済みますが、しっかりした作りのものやデザイン性の高いものはそれなりの値段がかかります。
また、設置には時間と手間がかかり、特に高い場所にある室外機の場合、安全に注意しながら作業する必要がある点もデメリットといえるでしょう。
エアコンの室外機に日よけカバーをかけると、年間で約10%節電できる
エアコンの室外機に日よけカバーをかけることで、室外機の温度上昇をおさえられ冷房効率が向上するため、年間で約10%の節電効果が期待できます。
さらに、日よけカバーを取り付けることで、直射日光による外装部品の劣化を緩やかにし、結果として機器の寿命を延ばす可能性があります。
ただし、日よけカバーのサイズを間違えると通気性が悪くなり、逆効果になる場合があります。適切なサイズの日よけカバーを選び、効果的な節電対策を実施してみてください。
出典
東北電力 室外機への日射遮蔽
一般社団法人EVスタンド普及促進協議会 EMS提案事業
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
