エアコンの「冷房」「再熱除湿」「弱冷房除湿」で安いのはどれですか? 電気代への影響や機能は、どのように違うのでしょうか?

配信日: 2025.07.26
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エアコンの「冷房」「再熱除湿」「弱冷房除湿」で安いのはどれですか? 電気代への影響や機能は、どのように違うのでしょうか?
夏になると「電気代が高くなって家計が苦しい……」と感じる家庭は多いのではないでしょうか。特に夏は、夏休みや長期休暇などで家にいる時間が増え、日中もエアコンを稼働させる時間が長くなるため、月々の電気代の負担が大きくなりやすいです。
 
しかし、熱中症対策や快適な生活のためにエアコンは欠かせません。だからこそ、少しでも電気代を抑えながら賢く涼しく過ごす方法を知っておきたいところでしょう。
 
本記事では、エアコンの「冷房」と「ドライ(除湿)」の違いや電気代への影響、家族4人での夏の電気代を抑えるポイントを分かりやすく解説します。
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夏に電気代が増える理由とエアコンの重要性

夏場は気温が高い時間帯が長く続き、うだるような暑さが室内にも入り込んできます。
 
環境省は、冷房時の室温を28度にすることを呼び掛けていますが、例えば外の気温が35度になると、室温を快適な28度まで下げるには7度分もの差を埋める必要があります。当然、エアコンは室温を大きく下げるほど電力を多く消費するため、暑さが続く日ほど電気代の負担は大きくなりやすいのです。
 
ただし、室温が28度を超えると熱中症のリスクが高まるため、特に高齢者や子どもがいる家庭では、冷房は健康と命を守るために欠かせません。暑さが厳しい夏場の電気代は避けられない出費ではありますが、設定温度や使い方を工夫すれば無駄な消費を抑えられます。
 

冷房とドライの違いと電気代への影響

冷房とドライ(除湿)は、どちらも猛暑の夏を乗り切るために欠かせないエアコンの機能です。ドライ(除湿)には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、仕組みや消費電力にも違いがあります。
 
弱冷房除湿は、冷房のように空気を冷やしながら湿度を下げる仕組みで、室温も少し下がります。冷房よりコンプレッサーへの負担が小さいことが多く、比較的電気代を抑えやすいのがポイントです。
 
一方、再熱除湿は、一度冷やして湿気を取り除いた空気を再び暖めて室温を一定に保つため、冷房以上に電気代がかかってしまうことがあります。
 
東京電力では、3つの機能は電気代が安い順で「弱冷房除湿」「冷房」「再熱除湿」となることが多いとしています。部屋の状況や体感温度、そして電気代の負担も踏まえて、それぞれの機能を上手に使い分けることが大切です。
 

家族4人の夏の電気代を抑えるためにできること

家族4人で暮らす家庭では、夏はリビングや寝室など複数の部屋でエアコンを稼働させる機会が増え、電気代の負担が大きくなりがちです。「子どもたちが暑がるから……」とつけっぱなしになりやすいものですが、ほんの少しの工夫で負担を抑えることも可能です。
 
まず、環境省が推奨する室温28度を目安に、温度設定をしましょう。1度上げるだけでも消費電力を約10%抑えられるといわれています。次に、自動運転モードを活用しましょう。弱運転より効率的に室温を下げられるため、結果的に短時間で冷え、電気代を抑えられることがあります。
 
エアコンを稼働する際は、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させれば、設定温度を高めにしても快適さを保ちやすくなります。さらに、エアコンのフィルターの汚れを取ることで冷房効率を維持できるため、2週間に1回程度を目安に掃除しましょう。
 
また、直射日光が差し込む窓には遮熱カーテンを活用するなど、日差しを遮る工夫も効果的です。こうした小さな工夫を積み重ねることで、家族が快適に過ごしながら電気代の負担を減らせます。
 

まとめ

夏場の電気代は、家族の健康と快適さを守るために避けられない出費です。
 
しかし、エアコンの冷房とドライの仕組みや電気代の違いを理解し、設定温度や運転モードの使い分け、空気の循環、フィルター掃除に遮熱対策など、ちょっとした工夫を積み重ねることで負担をある程度抑えることは可能です。
 
暑い日が続く中でも、家族が快適に安心して過ごせるよう、賢くエアコンを使いながら電気代の節約に取り組んでみてはいかがでしょうか。
 

出典

環境省 デコ活くらしの中のエコろがけ 適切な室温管理について
一般財団法人省エネルギーセンター ECCJ 夏の家庭における具体的節電対策
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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