妻が夜に2回も洗濯しているのに「電気代が安くなる」とのこと…時間帯別の“知られざる電気料金”と節約のコツとは?

配信日: 2025.07.29
この記事は約 3 分で読めます。
妻が夜に2回も洗濯しているのに「電気代が安くなる」とのこと…時間帯別の“知られざる電気料金”と節約のコツとは?
妻が夜に洗濯を2回回しており、「電気代が安くなるから」と言いますが、本当なのでしょうか?
 
現在さまざまな電力会社で夜間に電気代が安くなるプランが提供されています。しかし、プラン内容や生活スタイルによっては逆に損する可能性もあるようです。
 
そこで今回は、夜間に電気を使うと得か損かを徹底解説し、今すぐ実践できる節約のコツもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

夜に使えばホントに安くなる? 時間帯別料金の仕組みとは

さまざまな電力会社で、24時間電気単価が一律のプランと、夜間・昼間で単価が変わるプランがあり提供されています。
 
夜間電力が安いプラン(いわゆる「時間帯別料金プラン」や「夜間割引プラン」)の仕組みは、電力会社が電力需要のバランスを取るために導入している料金体系です。夜間料金は昼間に比べて10〜30%安くなるケースが一般的のようです。
 

代表プランで料金を比較! 夜間・昼間の単価差はどれくらい?

実際に代表的なプランを比較すると、次のような差が見えてきます。
 
たとえば東京エナジーパートナー株式会社が提供している「夜トク8」では夜間(23時~翌7時)の単価が約31.64円/kWhに設定されており、昼間(7〜23時)は約42.60円/kWhと、10円以上の差があります。
 
関西電力の「はぴeタイムR」では、夜間(23時~翌7時)は15円台、昼間(7時~23時)は22〜28円台と、実に7〜13円の差がついています。
 
ちなみに全国的には、23時〜翌7時の夜間が最も割安に設定される傾向がありますが、地域やプランにより21時〜翌8時など条件も異なるようなので契約している電力会社のプランを確認してみるといいでしょう。
 

夜に家事が多い家庭こそ得? 活用のポイントと注意点

夜間に安くなるプランは、たとえばオール電化住宅で、夜間にエコキュートのお湯沸かしを行う家庭などに適しているでしょう。
 
逆に、日中に家にいる時間が長い場合や、洗濯や掃除を昼間にまとめて行っている家庭では、昼間料金の高さが響き、逆に支払いが増えることもあるため注意が必要です。
 
非常に多く見られる時間帯別プランは新規加入受付を停止しているものもありますが、オール電化向けや休日割引プランなども現在提供されているようです。
 
一方で夜間料金は安くなるものの、昼間料金が平均より高めに設定されるため、昼間の電力使用を減らす意識も不可欠です。洗濯のほかにも食器洗浄機や乾燥機なども、夜間に稼働させることでさらに節約につながるでしょう。
 

まとめ:今すぐ始める夜間シフトで“光熱費の安心”を手に入れよう

「夜間に洗濯を2回」という工夫は、時間帯別料金プランをうまく活用しているといえるでしょう。23時〜翌7時の割安時間帯を中心に、エアコン、冷蔵庫、湯沸かしなど消費電力の大きな家電の稼働タイミングを変えることで、年間で数千〜数万円の節約にもつながるかもしれません。
 
また、昼間の使い方を見直すこと、プランとライフスタイルの相性を確認することは不可欠です。おすすめは、契約前に「シミュレーションサイト(エネチェンジなど)」を活用することです。
 
さらに普段から節電意識を持ち、電力会社のプランやセット割引、市場連動型などを定期的にチェックすることで、電気代はより安心できるコントロールが可能になります。
 
「夜に使うから安くなる」は半分本当ですが、肝心なのは「何を」「どの時間に」「どう使うか」という組み合わせです。電気代が高騰している昨今、光熱費の見直しにぜひ夜間に電力を多く使う生活を取り入れてみてください。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 夜トクプラン
関西電力株式会社 はぴeタイムR
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問