節電のために「エアコン」の「温度調整」をしている人は4人に1人! 設定温度を変えると「電気代」にどのくらい影響するの?

配信日: 2025.07.29
この記事は約 3 分で読めます。
節電のために「エアコン」の「温度調整」をしている人は4人に1人! 設定温度を変えると「電気代」にどのくらい影響するの?
エアコンが必要な季節になると、電気代がどのくらいかかるか心配になる人もいるでしょう。
 
エアコンの電気代を節約する方法の1つに「設定温度の調整」があります。しかし、少し設定温度を上げても電気代に大きな差はないのではと思う人もいるかもしれません。
 
本記事では、設定温度を変えることで得られる節電効果や、そのほかの節電方法についてもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

節電のためにエアコンの温度調整をしている人の割合

株式会社エネワンでんきが2025年に実施した「節電意識・節電行動に関するアンケート調査」によると、回答者の8割以上の人が日常生活で節電を意識していることが分かっています。
 
また、節電の必要性を感じている人も約9割いるということです。同調査では、実際におこなっている節電行動のうち「エアコンの設定温度を調整している」と答えた人の割合は24%です。
 
「こまめに電気を消している」の35%に次いで多い割合となっており、約4人に1人が実践しています。
 

エアコンの設定温度を1度上げると電気代はどのくらい安くなる?

エアコンの1時間あたりの電気代は「消費電力(キロワット)×電気代単価(円/キロワットアワー)」で求められます。
 
室内外の温度と設定温度の差が大きいほど消費電力が大きくなるため、電気代も高くなる傾向があります。したがって、冷房運転時に設定温度を外気温の温度に近づけることで、消費電力をおさえ、電気代の節約ができるでしょう。
 
経済産業省資源エネルギー庁によると、外気温が31度のとき、2.2キロワットのエアコンで冷房設定温度を27度から1度上げた場合、1日9時間の使用で年間30.24キロワットアワーの節電になるとされています。
 
これを電気代単価(31円/キロワットアワー)で計算すると、年間約940円の節約になります。
 

エアコンの設定温度を1度上げても快適に過ごせるようにするには?

エアコンの設定温度を上げても涼しく過ごせるようにするためには、自動運転モードを活用しましょう。自動運転モードでは、室温を設定温度まで下げた後、その温度を保つように自動で調整してくれます。
 
また、冷たい空気は部屋の下にたまりやすい傾向があるため、風向きを水平または上向きに設定すると、部屋全体の温度ムラが少なくなり、快適さが保ちやすくなります。さらに、扇風機を併用することで空気の循環がよくなり、より効果的に温度ムラを解消できるでしょう。
 
そのほかにも、遮熱カーテンや断熱フィルムを使って外からの熱を遮断すれば、室内外の温度差が小さくなり、冷房効率が向上します。また、エアコンのフィルターをこまめに掃除することも冷房効率を高めるポイントです。
 
家全体の電気代が気になる場合は、電力会社や料金プランの見直しも検討してみるとよいでしょう。
 

エアコンの冷房運転時に設定温度を1度上げると年間1000円近く節約できる場合もある

今回紹介したアンケート調査の結果によると、回答者のうちエアコンの設定温度を調整することで電気代を節約しようとしている人は約4人に1人の割合でした。エアコンの冷房運転時に設定温度を1度上げると、年間で1000円近く電気代を節約できる場合もあるようです。
 
とはいえ、設定温度を上げると快適さが損なわれると感じる人もいるかもしれません。そんなときは、自動運転モードを活用したり、風向きを水平または上向きに設定したりしましょう。
 
また、遮熱カーテンや断熱フィルムなどを使って外からの熱を遮断し、室温の上昇を防ぐ工夫も効果的です。
 

出典

株式会社エネワンでんき 節電意識・節電行動に関するアンケート調査
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問