高校生の部活息子2人に“弁当2個+夕飯たっぷり”。外食控えめでも、家族4人の食費が「月14万円」…。他の家庭と比べて高いのでしょうか?
「うちだけこんなにかかってる? 」
「これって贅沢なの? 」
そんなモヤモヤを抱える方も多いかもしれません。この記事では、他の家庭との比較や、食費が高くなりがちな理由、そしてすぐに試せる節約のヒントまで紹介します。
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目次
月14万円の食費は本当に高い? 平均データと比べてみよう
まずは家族4人の平均的な食費と比べてみましょう。総務省が行った2024年の家計調査によると4人家族の平均食費は月9万4962円です。
ただし、子どもが小学生なのか高校生なのかで大きく変わる点に注意が必要です。高校生2人を持つ世帯では、1人分の食費が大人並み。部活や成長期のエネルギー消費も加味すれば、1人あたり2.5〜3万円はかかっても不思議ではありません。仮に、
・両親
1人あたり月2.5万円 → 5万円
・高校生2人
1人あたり月3万円 → 6万円
とすると、合計で11〜12万円。これに間食・補食・弁当材料などが加われば、家族構成やライフスタイルによっては14万円に達する場合もありますが、平均(約9万5000円)と比べるとかなり高い水準です。
食べ盛り&部活男子の胃袋は想像以上! 食費がかさむ理由
家庭によっては弁当を1日2個×2人=1日4個用意する場合もあり、冷凍食品や加工品を多く使うことでコストが上がることがあります。
部活後の補食や飲料(牛乳、プロテイン、おにぎり等)に、1人数百円×週5~6日で月5000~1万円がかかる事例も見受けられます。夕食をしっかり作り、肉・魚・野菜のバランスを重視すると、材料費や単価は上がる傾向にあります。
食品価格の上昇も影響しており、2024年は肉・乳製品・パンなど主要食品の多くが前年比で5~10%程度値上がりしています(主に総務省消費者物価指数等)。つまり、外食を控えて「節約しているつもり」でも、家庭内で食事量や品質が増加することで支出がかさむ可能性が高いです。
無理せずできる! 5つのリアルな節約術
「月14万円」は大きく見えますが、「週3.5万円」と分けて管理すると調整しやすくなります。「今週は余ったから、来週は買い足そう」といった柔軟なコントロールも可能になります。
1. 週予算制に切り替える
「月14万円」は大きく見えますが、「週3.5万円」と分けて管理すると調整しやすくなります。「今週は余ったから、来週は買い足そう」といった柔軟なコントロールも可能になります。
2. 弁当のメインだけ手作り+冷凍副菜
弁当のメイン(肉や魚)は自作し、副菜は業務スーパーの冷凍おかずを活用することで、手間を減らしつつ比較的コストを抑えられます。ただし、栄養バランスは商品選びに注意が必要です。
3. 週末に作り置きして冷凍
ミートソース、唐揚げ、カレー、そぼろなど、冷凍できる主菜を週末に仕込むと、平日は買い足すだけで済みます。無駄な買い物が減り、調理時間も短縮されます。
4. 補食の中身を見直す
スポーツドリンクやプロテインバーは割高です。代わりに、
・バナナ
・ゆで卵
・おにぎり(冷凍保存)
などの自然食品に切り替えると、健康的かつ経済的です。
5. 肉は100g単位で管理
「1人あたり1食100gまで」と決めておくと、無意識のうちに使い過ぎていた部分が明確になります。
月14万円でも「高すぎ」ではない。でも、改善の余地はある
家族4人、しかも高校生男子2人という状況を考えれば、月14万円という食費は決して“贅沢”ではありません。むしろ、「健康に成長している証拠」と前向きにとらえることもできます。
とはいえ、見直せるポイントはきっとあります。少しの意識と工夫で、1〜2万円程度の節約は十分可能です。
そして何より大切なのは、「食事が楽しい時間」であること。食費は単なる数字ではなく、家族の健康と幸せを支える柱です。数字に振り回されるのではなく、自分たちの“ちょうどよい”を見つけることこそが、家計管理のゴールなのです。
出典
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
