「浴室乾燥」VS「除湿機+サーキュレーター」3時間使うならどちらの方が「電気代」が安い? それぞれのメリット・デメリットも解説
そこで本記事では、洗濯物を乾燥させる際に「浴室乾燥」と「除湿機+サーキュレーター」のどちらが電気代を節約できるのかを解説します。それぞれのメリット・デメリットもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
浴室乾燥の電気代目安とメリット・デメリット
浴室乾燥とは、浴室内に設置された乾燥機能付きの設備で、温風や冷風を利用して浴室内に干した洗濯物を乾かします。近年のマンションや戸建て住宅では標準装備されていることも多く、部屋干しの手段として広く活用されているようです。
浴室乾燥を利用する場合の電気代目安と、メリット・デメリットを解説します。
浴室乾燥の電気代目安
電気式の浴室乾燥は、製品によって異なるものの、一般的に1200ワット前後の消費電力があるとされています。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金の目安単価「税込み31円/キロワットアワー(令和4年7月22日改定)」を基に計算すると、1時間の使用で約37.2円です。
なお、洗濯物の量にもよりますが、乾燥にはおよそ2〜4時間かかるといわれています。例えば1日1回、3時間使用した場合の電気代は約111.6円です。
浴室乾燥のメリット・デメリット
浴室乾燥のメリット・デメリットの一例をご紹介します。
・大量の洗濯物に対応可能
・デリケート素材にもやさしい
・家族の多い家庭に最適
・多機能で浴室内のカビや寒さ対策にもおすすめ
浴室乾燥機は、大きな洗濯物やデリケート素材も安心して乾かせることが魅力です。
・干す手間がかかる
・使用中は浴室が使えない
洗濯物を1枚ずつ干す手間がかかるうえ、乾燥中は浴室が使えないため、入浴のタイミングによっては不便さを感じることもあるでしょう。
除湿機+サーキュレーターの電気代目安とメリット・デメリット
部屋干しの効率を高める方法として効果的なものが、「除湿機」と「サーキュレーター」を組み合わせる方法です。除湿機で湿気を取り除き、サーキュレーターで空気を循環させることで、洗濯物の乾燥をスムーズに行うことができます。
除湿機とサーキュレーターを利用する際の電気代目安と、メリット・デメリットについて解説します。
除湿機+サーキュレーターの電気代目安
除湿機とサーキュレーターの電気代の目安を見てみましょう。
【ハイブリッド式除湿機】
除湿機にはおもに「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」がありますが、ここでは1年中使いやすいとされる「ハイブリッド方式」の電気代を例に解説します。
製品にもよりますが、あるメーカーのハイブリッド方式の除湿機における衣類乾燥の消費電力(標準)は、320~340ワットほどです。1時間の電気代は、約9.9~10.5円となります。
衣類乾燥モードで3時間使用した場合、約29.7~31.5円がかかる電気代の目安です。
【サーキュレーター】
サーキュレーターの消費電力は製品にもよりますが、ここではあるメーカーの製品を参考に、23ワット程度とします。電気代の計算式に当てはめると、1時間あたりの電気代は約0.7円と、非常に経済的です。3時間使用した場合でも約2.1円となります。
最近ではDCモーターを搭載した省エネモデルも増えており、電気代をより節約することが可能です。静音性にも優れたモデルが多いため、夜間の使用にも適しているでしょう。
【併用した場合】
除湿機とサーキュレーターを併用し、3時間使った場合の電気代の目安は、約31.8~33.6円となります。
除湿機+サーキュレーターのメリット・デメリット
除湿機とサーキュレーターを併用することで考えられる、メリット・デメリットをご紹介します。
・除湿、乾燥効率の向上
・部屋全体の湿度を均一に保ちやすい
・カビや結露、部屋干し臭の防止
・快適性の向上と電気代節約の可能性
除湿機とサーキュレーターを併用することで、空気が効率よく循環し、洗濯物の乾燥ムラが減少するようです。乾燥時間が短くなるため、生乾き臭やカビの発生も防げるでしょう。結果的に運転時間も短縮され、電気代の節約につながることもあります。
・設置スペースの確保が必要
・初期費用がかかる
・運転音が気になることもある
・電気代は単体使用より高め
2台の機器を使うため設置スペースや初期費用が必要です。
「除湿機+サーキュレーター」の方が電気代が安くなる可能性あり
今回の試算によれば、浴室乾燥機を1日3時間使用した場合の電気代目安は約111.6円、除湿機+サーキュレーターを3時間使った場合の電気代の目安は、約31.8~33.6円となりました。
電気代だけで見ると、除湿機とサーキュレーターを併用して衣類乾燥を行う方がお得であるといえるでしょう。
ただし季節や気温、洗濯物の量、機械の種類によって洗濯物が乾くまでの時間が異なり、その分電気代も変動すると考えられます。あくまで目安として参考にしてください。
同じ時間稼働するなら「除湿機+サーキュレーター」の方が電気代を安くおさえられる可能性がある
洗濯乾燥において、「浴室乾燥機」と「除湿機+サーキュレーター」では、「除湿機+サーキュレーター」の方が電気代が安く済む可能性があることが分かりました。ただし、季節や気温などの状況により電気代も変わると考えられます。
それぞれの方法のメリット・デメリットを把握し、生活や環境に合った方法を取り入れてみてください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
