昨年の8月は食費が「1万円」増加…!子育て家庭の“夏休み支出”はどこまで上がる?

配信日: 2025.07.30
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昨年の8月は食費が「1万円」増加…!子育て家庭の“夏休み支出”はどこまで上がる?
6~9月の暑い夏の期間は、クーラーの使用により、光熱費が多くかかってしまうと心配している方もいるかもしれません。また、子どもが夏休みになると家にいる時間が長くなるので、食費やレジャー費も気になります。今回は、日本の家計において、毎年夏の期間に使っている支出金額をチェックしていきましょう。
下中英恵

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

支出が多いのは8月ごろ

まず、総務省統計局の家計調査から、6~9月の平均消費支出額をチェックしていきましょう。2024年の夏の期間中、2人以上世帯の毎月の消費支出は、以下の通りとなっています。

6月:28万888円
7月:29万931円
8月:29万7487円
9月:28万7963円

2024年の消費支出は、8月が最も高くなりました。6月に比べると8 月は、約1万7000円アップしています。
 

夏休みにかかる食費はいくら?

次に、消費支出のうち、特に食費に注目していきましょう。同じく2024年の家計調査から、2人以上世帯の毎月の食費をチェックしていきます。

<2024年の1ヶ月の食費>

6月:8万5657円
7月:8万8548円
8月:9万6744円
9月:8万7688円

食費は消費支出と同様に、8月が最も高くなりました。6月と比較すると、8月の食費は、1万円以上アップしています。小学生のお子さんなどがいる家庭の場合、夏休みで子どもが家にいるケースも多く、給食がないので、食費がかかる傾向が見られます。普段よりも、1万円くらい多くかかると見積もっておきましょう。
 
ただし、2025年は昨年に比べて、米の高騰など食料品が大幅に値上げされています。そのため、今年は昨年に比べてさらに食費がかかる可能性があるため、食費ができるだけ上がらないよう、より一層注意する必要があります。
 

光熱費は気にしすぎないことがポイント

では、クーラーの使用頻度が増える、夏の光熱費を見ていきましょう。2024年の家計調査では、2人以上世帯の毎月の光熱・水道費は以下の通りとなっています。

<2024年の1ヶ月の光熱・水道費>

6月:1万9439円
7月:1万9289円
8月:2万888円
9月:2万2273円

昨年の夏のなかで、光熱費が最も高かった9月と最も安かった7月を比較すると、9月のほうが3000円ほど高くなっています。確かに、夏はクーラーを使うため光熱費が高くなる傾向が見られますが、昨年のデータから見ると、最も高い月でも普段より3000円アップしているだけです。
 
光熱費を気にしすぎてクーラーを使わず、熱中症になってしまう方が危険です。万が一、暑さによって体調不良になると、病院に通わなければならなくなり、逆に医療費が多くかかってしまうかもしれません。
 
光熱費を抑えたいという気持ちも分かりますが、まずは健康第一です。無理のない範囲で、節約を心掛けましょう。
 

まとめ

自分の家計において、夏の支出の傾向を把握しておくだけで、お金の使い方を意識するため、節約効果が期待できます。今回ご紹介した内容を参考にしながら、食費や光熱費にかかる金額の目安をつけておくとよいでしょう。上手に節約しながら、健康に夏を乗り切りましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 月次報告
 
執筆者 : 下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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