わが家の貯蓄は「200万円」です。子どもは“小・中学生の2人”だけど、平均は「2000万円」って本当ですか!? 周りは本当にそれだけ貯めているのでしょうか?
本記事では、ほかの世帯がどれくらい貯蓄しているのか、総務省統計局のデータをもとに分かりやすく解説します。また、貯蓄を増やす方法についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ほかの世帯はどれくらい貯蓄しているの?
総務省統計局が公開した「家計調査報告 貯蓄・負債編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」によると、貯蓄現在高の平均値は1984万円でした。平均値は前年と比較して80万円上昇しており、今回の調査で6年連続の増加を記録しています。
ここで、「ほかの世帯は2000万円も貯蓄があるのか」と驚く人もいるかもしれません。しかし、この調査結果は二人以上世帯が対象なので、子どもがいない夫婦や老後生活に入っている世帯も含まれます。
ですから、この結果を真に受けすぎる必要はありません。実際、貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、平均値の1984万円を下回る世帯が67.0%と約3分の2を占めています。
とはいえ、貯蓄が少な過ぎても、何かあったときに困ってしまいます。少なくとも生活費の半年分あると、万一のときでも安心です。
貯蓄を増やす方法を3ステップで解説
では、貯蓄はどのように増やせばいいのでしょうか? ここからは、貯蓄を増やす方法を3ステップで解説します。
「貯蓄をもう少し増やしておきたい」「万一のときに備えておきたい」と考えている人は、参考にしてください。
STEP1.生活費を見直す
まずは、生活費を見直しましょう。具体的には、現状の支出を把握します。そして、その支出の中から固定費をピックアップしましょう。例えば、水道光熱費や通信費、保険料などです。
固定費の金額の大きいものから見直していくと、効率よく支出を削減できます。固定費は一度見直せばその効果が持続するというメリットがあります。生活費の見直しは、貯蓄を増やすための第一歩です。
STEP2.収入を増やす
生活費の見直しが済んだら、収入を増やすことを考えてみましょう。収入を増やす方法はいくつかあります。例えば、スキルアップして昇給を狙ったり、資格を取得して手当をもらったりするのもよいでしょう。
また、副業やポイ活なども収入を増やす方法の1つです。ただし、副業については勤め先で禁止されていないか事前に確認する必要があります。
STEP3.資産運用を検討する
最後に、資産運用を検討します。これは、より効率よく貯蓄を増やせる可能性があるからです。資産運用には、投資信託や株式投資、外貨預金、不動産投資などがあります。支出を削減し収入を増やしたあとに資産運用も活用すれば、貯蓄を大きく増やせるかもしれません。
ただし、資産運用にはリスクがつきものです。資産運用をすれば絶対に貯蓄が増えるというわけではない点には注意しましょう。
まとめ
子どもがいる状況で貯蓄が200万円だとしても、焦る必要はありません。貯蓄残高の平均値は2000万円近くありますが、実際に必要な貯蓄は家庭の状況によって異なります。
まずは、わが家に必要な貯蓄はどれくらいなのか計算することが大切です。最初は生活費の半年分を目指してみるといいかもしれません。
また、目標とする貯蓄額が決まったら、生活費を見直し、収入を増やせないか考えることが大事です。必要に応じて資産運用も検討すると、より効率よく貯蓄を増やせる可能性があります。リスクなども考慮したうえで実践しましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
