会社では飲み物を持参し、昼食は200円以内で手作り…都内で手取り19万円でもこんな生活をするしかないのですが、普通でしょうか?
では、手取りが19万円の場合、節約は必須なのでしょうか。今回の記事では、手取り19万円の生活レベルはどのくらいなのか、また節約すべきなのかについて解説します。
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手取り19万円の生活
手取り19万円だと、生活レベルはどのくらいになるのでしょうか。都内在住、手取り19万円で一人暮らしをしている方を例にして、家賃や食費について解説します。
家賃
家賃は、一般的に手取りの3分の1程度が理想とされています。したがって、手取り19万円の場合だと6万円前後が妥当といえます。
アットホーム株式会社「2025年6月 全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向」によると、東京23区の一人暮らし向け賃貸マンションの平均家賃は10万1623円、アパートの場合は6万8481円でした。
物件によっては手取り19万円でも無理なく住める可能性がありますが、賃貸マンションの平均家賃で考えると生活が厳しくなるケースも考えられます。
なお、東京23区外だと予算内で住める可能性があります。アットホーム株式会社の同資料によれば、東京都下の一人暮らし向け賃貸マンションの平均家賃は6万461円、アパートは5万4275円です。東京都内で手取り19万円の仕事をする場合、東京23区外などで通いやすい場所に住むのがよいかもしれません。
食費
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年」によると、大都市で暮らす単身世帯の1ヶ月あたりにかかる食費の平均は4万6373円となっています。食費は外食の回数を減らして自炊を心がけることで、節約につながる可能性があります。
例えば、会社でのランチを毎日外食とした場合、1食あたり1000円とすると1ヶ月(20日)で2万円ほどの食費がかかります。
一方、今回の事例のように200円以内で手作り弁当などを持参している場合、上記と同条件にて計算すると、1ヶ月にかかる昼食代は4000円です。外食を自炊に切り替えることで、昼食代はかなり抑えることができます。
手取り19万円で節約は必須?
次に、手取り19万円で節約はしなければならないのかという点について解説します。
総務省統計局の家計調査では、大都市で暮らす単身世帯の1ヶ月あたりの消費支出は18万183円となっています。この支出を基準にすると、手取り19万円の場合で手元に残るお金は9817円になります。手元に残るお金が1万円以下だと、ぜいたくな暮らしは難しいかもしれません。自由に使えるお金を増やすためには節約はした方がよいと考えられるでしょう。
無理のない節約術
お昼にお弁当を持参したり、飲み物を買わなかったりする以外にも節約術はたくさんあります。以下では、その中でも特に節約につながるものを紹介します。
格安SIMの利用
最近家電量販店や、ショッピングモールなどで格安SIMの案内を見かけることが多くなりました。格安SIMを利用すれば、毎月のスマホ代を2000円~3000円台に抑えることができるケースもあります。日々の連絡はLINEなどの無料アプリを利用するなど、使い方によっては通信費を大幅に節約することが可能でしょう。
電気・ガス契約の見直し
現在、「電力自由化」に伴い、電力会社は自分の好きなところで契約できるようになっています。各電力会社でさまざまなプランが展開されているため、簡単に比較できるのがうれしいポイントです。
また、電気とガスのセット契約で月々の支払いが安くなるところもあります。今自分が使っている料金と比較しながら、自分に合ったプランを契約しましょう。
余裕のある暮らしを送るためには無理のない範囲で節約するのがおすすめ
手取り19万円で都内在住の場合、節約をすれば手元に残るお金は多くなります。少しでも多くお金を残して余裕のある暮らしを送るためにも、節約した方がよいでしょう。
固定費を見直すだけでも、大きな節約につながります。余裕を持った生活を送れるよう、日頃から意識してみましょう。
出典
アットホーム株式会社 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2025年6月)(3~4ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号3 都市階級・地方別
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
