エアコン効果を高めるために、サーキュレーターか扇風機を買おうと思ってます。節電効果が高いのは、どちらでしょうか?
この記事では、それぞれの特徴・電気代・節電効果の違いをわかりやすく解説し、「結局どちらを買うべきか?」まで答えます。
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目次
扇風機とサーキュレーターの違いとは? 目的で使い分けよう
株式会社AlbaLinkが行った調査によると、夏の電気代節約方法として最も多かったのが「扇風機・サーキュレーターの活用」でした。電気代の高騰なども受け、エアコンと併用して節電を試みる方が増えています。ですが「どちらも風を送る家電でしょ? 」と思う方も多いと思いますが、実は目的がまったく違います。
扇風機は、直接体に風を当てて涼しさを感じさせるための家電です。リビングや寝室などで「今すぐ涼みたい」ときに使います。サーキュレーターは、部屋の空気をかき混ぜて循環させるのが目的で、冷房や暖房の効率を上げ、部屋全体の温度を均一にするのに効果的です。
たとえば、エアコンの冷気が下にたまりがちな夏場には、サーキュレーターで空気を循環させることで部屋全体が均一に冷え、エアコンの設定温度を上げても快適に過ごせます。つまり、「風を浴びて涼しくなる」のが扇風機、「空気の流れを作って節電に貢献する」のがサーキュレーターです。
消費電力と電気代はどちらが安い?
家電を選ぶときに気になるのが「電気代」です。扇風機とサーキュレーターでは、それほど大きな差はありませんが、モーターの種類によって大きく違ってきます。
モーター別の消費電力の目安
| モーターの種類 | 消費電力(w) | 1ヶ月の電気代(8時間×3日) |
|---|---|---|
| ACモーター(一般的) | 約20〜50W | 約100〜400円 |
| DCモーター(省エネ) | 約10〜25W | 約75〜150円 |
※31円/kWhで計算(筆者作成)
DCモーター搭載のモデルは、消費電力が低く、静音性にも優れているため、夜間や就寝中の使用に最適です。
エアコンと併用したときの節電効果が高いのは?
本題です。エアコンの効率を上げて節電につなげたいなら、「サーキュレーター」のほうが効果的です。理由は次のとおりです。
●サーキュレーターの直線的で強い風が、エアコンの冷気を部屋全体に拡散
●冷たい空気が床にたまるのを防ぎ、設定温度を高めても快適
これによりエアコンの負荷が減り、消費電力を抑えられる効果が期待できます。具体的には、サーキュレーターを使うことで設定温度を1〜2℃上げても同じ快適さが得られ、その結果、エアコン単体使用時より月数百円〜1000円以上節電できる場合もあります。
一方、扇風機は体感温度を下げることに優れていますが、部屋の空気全体を循環させる力はサーキュレーターに比べて弱いため、エアコンの効率アップという点ではサーキュレーターに一歩劣ります。
節電が目的ならサーキュレーター。快適さ重視なら使い分けもあり
節電目的で選ぶなら、サーキュレーター(DCモーター搭載モデル)がベストでしょう。ただし、寝室などで「直接涼しくなりたい」場合は扇風機、リビングや広い部屋で「冷暖房を効率よく使いたい」場合はサーキュレーターなど、使い分けるのもおすすめです。
サーキュレーターや扇風機は、選び方と使い方次第で、エアコン代の節約に大きく貢献してくれます。今年の夏は「賢く涼しく、電気代もスリムに」してみませんか?
出典
株式会社AlbaLink 【夏の電気代節約方法ランキング】男女501人アンケート調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
