来年“ガラケーサービスが終了”になるので、高齢の母に「簡単スマホ」を持たせたいです。今、月額「1000円ほど」なのですが、これより利用料は高くなりますか?
とくに気になるのは、毎月の利用料金がどのくらいになるのか、という点ではないでしょうか。
本記事では、ガラケー終了の背景から、料金を抑えてスマホに移行する方法、そしてシニアにおすすめの機種まで解説します。
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ガラケーはいつまで使える? 終了時期を確認しよう
まず確認しておきたいのが、ガラケーの終了時期です。現在もガラケーを使えている方は、実は「4Gガラケー」かもしれません。3Gサービスはすでに多くの通信会社で終了済みで、auは2022年、ソフトバンクは2024年7月に3G回線を終了しました。
そしてNTTドコモも2026年3月末で3Gサービスを終了する予定です。つまり、現在使っているガラケーが3G専用であれば、今後は確実に使えなくなります。愛着のあるガラケーでも、通信網が停止するため機種変更は避けられません。
また、ガラケー対応のサポートや修理対応も年々縮小傾向にあるため、今のうちに「簡単スマホ」への移行を検討することはとても現実的な判断といえます。
月額1000円以内のスマホプランはあるの?
現在の利用料が月額1000円ほどという方にとって、スマホにした途端に料金が大幅に上がるのは避けたいところです。
結論からいうと、月額1000円以内のスマホプランも存在します。とくに、以下のような格安SIM会社のプランがおすすめです。
・楽天モバイル
3GBまでの利用で月額税込968円(家族割引適用)。専用の「Rakuten Link」アプリを使えば通話も無料になります。
・IIJmio(アイアイジェイミオ)
音声付き2GBプランが月額税込750円(家族割引適用)。通話は従量制ですが、通話パックをつけても1000円台前半で収めることもできます。
ただし、別途スマホ端末を購入する必要があることや、家電量販店やネット経由での契約が中心なため、サポートを重視する方には不安要素があるかもしれません。
高齢の親に持たせるならどんなスマホが安心?
料金だけでなく、操作のしやすさやサポート体制も重要なポイントです。以下のような条件がそろったスマホを選ぶと安心です。
・画面が大きく、文字が見やすい
・通話ボタンやホーム画面がシンプル
・よく使う機能にすぐアクセスできる設計
・困ったときに店頭でサポートが受けられる
たとえば「らくらくスマートフォン」シリーズは、ドコモショップで丁寧な説明が受けられる上、文字サイズや音声入力機能など、高齢者に配慮された設計になっています。
また、Y!mobileやUQモバイルといった大手サブブランドでは、60歳以上を対象とした割引プランもあります。通話かけ放題プランを含めても、月額1500円~2000円台に抑えられる場合が多いです。
「サポート重視なら大手、料金重視なら格安SIM」と覚えておくとよいでしょう。
まとめ:料金と安心のバランスを考えて選ぼう
ガラケーの終了は避けられない未来ですが、それに合わせて「料金」と「安心感」のバランスを考えたスマホ選びが可能です。
料金を抑えたい方は、格安SIM(楽天モバイル、IIJmioなど)の1000円前後のプランを。サポートを重視したい方は、大手のシニア向けスマホ(らくらくスマホ+通話定額など)を検討すると安心です。
スマホは「持たせて終わり」ではなく、使い続けてもらうことが大切です。ご家族で一緒にショップへ行ったり、使い方を一緒に練習したりすることが、安心の第一歩になるでしょう。今のうちに情報を整理し、余裕を持って移行の準備を始めてみてはいかがでしょうか?
出典
楽天モバイル株式会社 料金プラン詳細
株式会社インターネットイニシアティブ IIJmio 料金表
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
