平日ランチは毎日「コンビニ」。気づけば“月1万円超”ですが、手軽さを取るのは“損”なのでしょうか？

会社員の方のなかには、毎日のランチを何となくコンビニで済ませている人は多いのではないでしょうか。気軽で便利な一方、ふと気づけば「1ヶ月の昼食代が1万円以上……」なんてこともあるかもしれません。
 
そこで本記事では、コンビニランチのコストを確認しながら、手作り弁当との違いや、健康面の観点からも「手軽さを選ぶのは損か得か？」を考えてみます。

コンビニランチの出費、どのくらい？

近年、コンビニで販売されているお弁当やサラダ、総菜などの価格は上昇傾向にあります。以前はワンコイン（500円）程度で収さまっていた昼食も、現在では平均して1食あたり600〜800円ほどかかる場合が多いようです。飲み物をつければさらに出費がかさみ、650円前後に収まることは少なくなってきました。
 
仮に1日650円のランチを平日20日続けた場合、1ヶ月で約1万3000円、年間に換算すれば15万円を超える出費になります。コンビニランチは手間がかからず、味も安定している点では便利ですが、家計への負担も考慮すべきでしょう。
 

手作り弁当とのコスト差は？

それでは、手作り弁当と比べるとどうでしょうか。一般的に自炊中心のお弁当は、1食あたり200〜300円ほどで作れることが多く、月にかかる費用は4000〜6000円程度に抑えられます。
 
つまり、コンビニランチとの差額は月に約7000～9000円、年間では約8〜10万円の節約につながる計算です。ただし、この金額は食材費のみの目安であり、水道光熱費や調理時間のコストは含まれておらず、個人の状況によって費用は異なります。
 
また、毎朝お弁当を作るには時間や手間もかかります。特に、早起きが苦手な人や、忙しい朝にゆとりがない人にとっては、毎日続けるのはなかなか大変なことかもしれません。
 

健康面ではどちらが有利？

コンビニランチの魅力は、やはり手軽さと種類の豊富さにありますが、栄養バランスの面では注意が必要です。忙しい日には、つい「おにぎり＋カップ麺」など簡単な組み合わせで済ませてしまうこともあるでしょう。しかし、こうした食事は糖質や塩分が多く含まれ、ビタミンやたんぱく質、食物繊維などが不足しがちになります。
 
栄養バランスの偏る状態が続くと、慢性的な疲れや集中力の低下を招き、将来的には糖尿病や高血圧などの生活習慣病などのリスクも高まります。一方、手作り弁当は食材を選ぶことなどで栄養の管理や調整がしやすく、野菜やたんぱく質なども意識して取り入れやすいのが利点です。
 

コンビニ＝損とはかぎらない！ 工夫次第で有効な選択になる

とはいえ、毎日お弁当を作るのは現実的でないという人も多いはずです。そのようなときは、コンビニランチのなかでも比較的栄養バランスがよく、コスパの高い商品を選ぶように心掛けましょう。
 
例えば、おにぎり2個とゆで卵、みそ汁という組み合わせは、500円前後でたんぱく質も補えるうえに炭水化物ばかりになりにくいので、比較的栄養バランスがとりやすいです。それに加えて、スープや冷凍野菜を職場に常備しておくというのも手です。
 
また、週のうち2〜3日はお弁当、残りはコンビニで工夫したメニューという「ハイブリッド型」にすることで、無理せず節約と健康の両立がしやすくなるでしょう。
 

自分に合ったランチスタイルを見つけよう

コンビニランチを毎日選ぶことで、月1万円以上の支出になる場合が多いです。ただ、それを「損」と決めつけるのではなく、自分の生活リズムや優先したいことに合わせて選ぶことが大切です。
 
時間がないときでも、栄養やコストを意識した商品を選んだり、週に数回は手作り弁当を取り入れたりと、少しの工夫で負担は軽減できます。完全な自炊が難しくても、「できる範囲で工夫する」ことが、健康にもお財布にもやさしい選択につながるはずです。自分らしい無理のないバランスを見つけて、快適なランチタイムを過ごしましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー